ブラジル代表 ワールドカップ

母国で批判を浴びたネイマール、好パフォーマンスに影を落とした未熟な振る舞い

著者:チアゴ・ボンテンポ(翻訳者:マリオ・カワタ)

 2018年7月6日、ブラジル代表はベルギー代表との準々決勝に敗れワールドカップを去った。待望の6回目の世界制覇のためには、また4年待たなければならない。この痛い敗北に対するブラジル最大のスターの反応は、沈黙だった。 ネイマールは試合後にインタビューに応じず、ミックスゾーンのジャーナリストも避けて何も語らずにスタジアムを後にしている。

 その翌日、ネイマールはやっと自身のインスタグラムに「キャリアの中で最も悲しい日だ」といった言葉をつづった。しかし多くの人々はそれに対して懐疑的だった。ネイマールは本当にそう思っているのか?そもそも文章を書いたのは本人なのか?実際、ネイマールが率直に思いを語ることは少ない。インタビューはいつも退屈で意外性はなく、同じセリフを繰り返すロボットのようだ。

 ネイマールはメッシとクリスティアーノ・ロナウドから世界最高の選手の座を奪うことを目標に、自身2回目となるワールドカップに挑んだ。これは彼の夢でもある。実際にロシアでは、アルゼンチンとポルトガルの両スターを上回るパフォーマンスを見せたと言えるだろう。しかし今も、彼の存在は2人より小さいままだ。結局のところネイマールが最も人々の目を引いたのは、1得点1アシストで2-0で勝利に貢献したラウンド16のメキシコ戦の活躍でも、グループステージ突破を決めるためにセルビア戦で見せた奮闘でも、コスタリカとの第2戦のアディショナルタイムに決勝点を挙げた後に涙を流す姿でもなかった。

 今回のワールドカップでのネイマールについて人々の記憶に残るのは、実際のプレーよりも彼の芝居がかった振る舞いであり、相手選手にファウルされた時あるいはただ触られただけで大げさに倒れて芝生を転がる姿だ。ブラジルでも賛否両論が巻き起こり、多くのファンがセレソンの10番を擁護する一方でメディアからは辛辣な批判の声も上がった。

「ブラジル人として、サントスでのプロ初ゴール以来彼に魅了されてきたファンとしてこれを言うのは悲しいが、ネイマールは世界の笑いものとしてロシアを去ることになった」と『スポルTV』のジャーナリスト、アンドレ・ヒゼキは言う。「彼には自己批判、相手への敬意、そしてはるばるロシアに駆け付けて彼に声援を送ったサポーターへの思いやりが欠けている」

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