ワールドカップ 代表チーム

名将ベンゲル、イングランド指揮官の采配に対する疑問点を2点挙げる

 今季までアーセナルの指揮官を務めていたアーセン・ベンゲ氏がイングランド代表の弱点を指摘しているようだ。27日、イギリスメディア『マンチェスター・イブニングニュース』がこれを伝えている。

 イングランド代表はワールドカップ・ロシア大会・グループステージ初戦でチュニジアを2-1で下すと、第2戦ではパナマから大量6得点を奪い圧勝。開幕前における多くの海外メディアの予想通り、ベルギーとともにグループステージ突破を決めている。

 前回のブラジル大会と対照的に今大会はここまで安定した戦いぶりを披露しているスリーライオンズではあるが、ベンゲル氏はイギリスのスポーツ専門局『BeIN Sport』の番組内にてガレス・サウスゲイト監督が採用している戦術に対する疑念が払しょくできていないようだ。

 同氏は最初にマンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカーの起用法について「彼は真のディフェンダーでもないし、ミッドフィルダーでもない。彼が右サイドバックの位置でプレーしている時では見られないような守備面でのミスを犯す可能性がある」と言及。同選手を3バックの一角で起用する采配に一石を投じている。

 さらにベンゲル氏はここ2試合で先発メンバーから外れているトッテナム・ホットスパーのMFエリック・ダイアーについて「中盤の守備的なポジションや中盤センターでのプレーが可能だ。なぜ彼が起用されていないのか私には分からない」と語っており、こちらに関してもサウスゲイト監督の起用法に疑問を抱いているものとみられる。

 なおイングランドは日本時間29日未明にグループステージ首位通過をかけてベルギー代表と対戦する。イングランドのフットボールを知り尽くしている名将の指摘に対してサウスゲイト監督はこの一戦のプランでどのような反応を見せるのだろうか。