代表チーム イタリア代表

イタリア代表監督マンチーニ、バロテッリのサウジ戦先発起用を明言せず

 イタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督はニースのFWマリオ・バロテッリについて、日本時間29日未明に行われるサウジアラビア戦での起用法に関して明言を避けているようだ。28日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。

 60年ぶりにワールドカップ出場を逃したイタリア代表は今季までゼニト・サンクトペテルブルクで指揮を執っていたマンチーニ監督の招聘(しょうへい)を5月中旬に正式発表。さらにニースで好調を維持しているバロテッリはワールドカップ・ブラジル大会以来となる代表メンバー入りを果たしている。

 そのイタリア代表はサウジアラビア代表の他に、ロシアW杯を控えるフランス代表、そしてイタリアと同様にEURO2020に向けて立て直しを図っているオランダ代表との対戦を控えている。その初戦となるサウジアラビア戦に向けてマンチーニ監督は前日記者会見を行っているが、その中で同監督はバロテッリの招集について「マリオはイタリア代表の選手だ。ベントゥーラも彼を招集しようとしていたが、ちょうど彼がコンディションで問題を抱えていた時期だった」と過去にも同選手に招集のチャンスがあったことを明らかにしている。

 また同監督は「彼はひとりのストライカーであり、彼はまだ若いし、今後に向けて我々に何か良いものを与えてくれることを願っている」と語り、バロテッリに対する期待感を示している一方、サウジアラビア戦での先発起用の可能性については「彼がプレーするかどうか様子を見よう」と語るにとどまっている。

 なお5月上旬のコッパ・イタリア決勝やセリエA第37節・アタランタ戦でのパフォーマンスでサポーターから痛烈な批判を浴び、かつミラン退団の可能性が高まっているGKジャンルイジ・ドンナルンマについて、マンチーニ監督は先発起用することを明言している。果たして新生アッズーリ(イタリア代表の愛称)はEURO2020や2022年のカタールW杯に向けて好スタートを切ることができるのだろうか。