Jリーグ サガン鳥栖

降格圏対決、G大阪がサガン鳥栖に勝利。順位入れ替わり、鳥栖はリーグ戦6連敗

 J1リーグ第11節、ガンバ大阪対サガン鳥栖の一戦が29日に市立吹田サッカースタジアムで行われた。

 ガンバ大阪は最下位からは抜け出したものの、前節はアウェイで湘南に完敗。暫定17位と低迷が続く。一方、サガン鳥栖も現在リーグ戦5連敗中、16位という苦しい状態。浮上のきっかけを掴みたい両チームの対戦となった。

 前半立ち上がりからホームのガンバ大阪がサポーターの大声援を受けながら攻勢を強める展開。しかし、最初のビックチャンスは鳥栖に訪れた。前半13分、左サイドでFKを獲得するとキッカーは原川。右足でカーブの掛かった絶好のクロスを最終ラインとGKの間で入れると、そのまま流れたボールはゴール方向へ向かったが、GK林の好セーブに阻まれる。

 ガンバ大阪の前半最大のチャンスは29分、藤本が左サイドを駆け上がった遠藤にスルーパス。受けた遠藤はペナルティエリア中央に走り込んだ倉田へ絶好のグラウンダークロス。倉田は右足アウトサイドで合わせたが、枠を捉えられなかった。

 守備的な入りをしたサガン鳥栖に対して前半だけで15本のシュートを放ったガンバ大阪だが、前半は0-0のまま無得点で折り返した。

 後半8分、ファン・ウィジョのパスを受けた倉田はDFを一人交わして、ペナルティエリア内から右足でシュート。しかし、GK権田の好セーブでゴールには至らず。

 攻勢を強めていたガンバ大阪の攻撃が実を結ぶ。後半23分、右サイドでボールを持った遠藤から、倉田へ縦パスが渡る。受けた倉田は中央へカットインしてシュート。左のサイドネットに突き刺さり、ガンバ大阪がついに先制点を奪取することに成功した。

 後半30分には左サイドでボールを持った倉田はペナルティエリア内のファン・ウィジョへ。これをマテウスが右サイドへ流し、フリーで米倉がシュートを放ったが、対峙した吉田がブロック。サガン鳥栖は追加点を許さない。

 反撃に出る鳥栖は後半35分、オーバーラップした吉田から原川へボールが渡ると、左サイドから右足でクロス。ニアサイドに飛び込んだ高橋秀人が右足で合わせるも、ボールは大きく枠を超えた。

 後半41分、途中出場の趙東建がピッチ内に倒れ込み試合中断。プレーを続行できず、すでに交代枠を使い切っていた鳥栖は10人での戦いを強いられた。

 すると、後半47分、間延びしたサガン鳥栖の隙を突いて、ガンバ大阪が攻め込む。マテウスがペナルティエリア外から強烈なシュートを放ち追加点。

 サガン鳥栖は最後まで攻撃の糸口を見出せず、3-0で試合終了。ガンバ大阪はサガン鳥栖を抜き16位に浮上。サガン鳥栖はリーグ戦6連敗となった。