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1得点1アシストの本田、プレーオフ進出に近づく活躍に現地も大注目

パチューカの本田圭佑 写真提供:Getty Images

 もちろん本田自身とチームメートにとってより重要なのは、パチューカの調子が上向いていることだろう。2連勝によりロス・トゥソスは上位8位のプレーオフ圏内に上昇している。

 パチューカのレギュラーシーズンも残り2試合となり、順位表ではロス・トゥソスのすぐ後ろには他クラブがついてきているため、ディエゴ・アロンソ監督はチームの好調を保つ必要がある。

 既にこのコラムで何度も述べてきたように、メキシコの1部リーグは予想が困難であり、パチューカの調子と順位がレギュラーシーズン終了までに下降してしまう可能性もある。

 しかし仮にそうなったとしても、今年の本田のプレーを無視することはできない。

 15試合に出場しているミッドフィールダーは、注目に値する7得点7アシストという結果を残している。1月以降のリーグで14ゴールに直接関わっている攻撃力は、ロス・トゥソスのプレーオフ進出を信じるには十分な理由だ。

 先に目を向けると、今月のレギュラーシーズンの残り試合ケレタロ戦とアトラス戦は大きな注目を集めるだろう。プレーオフ進出決定は近づいているが、本田と彼のチームメートはまだそれを確実にするために全力を尽くす必要がある。

著者:セザル・ヘルナンデス

メキシコ代表、メキシコリーグ、国外で活躍するメキシコ人選手の取材を得意とするフリーランスジャーナリスト。『ESPN』『FourFourTwo』『FutMexNation』『Soccer Nation』に寄稿している。

Twitter: @cesarhfutbol

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