セリエA ミラン

躍進続けるクトローネ。ミランにも所属した元アルゼンチン代表FWが同選手を大絶賛

 元アルゼンチン代表FWのヘルナン・クレスポ氏がミランのイタリア世代別代表FWパトリック・クトローネに関して言及した。成長を続ける同選手に同氏は大きな可能性を見出している。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でのインタビューを4日、『ピアネタミラン』紹介している。

 クレスポ氏は現役時代様々な強豪クラブを渡り歩いた。キャリア通算で出場した452試合で198ゴールをあげ、様々なチームのタイトル獲得に貢献している。ミランには2004/2005に所属した。

 同氏は今季のミランで急速な成長をとげるクトローネを手放しで褒め称えている。クレスポ氏の分析も同選手のFWとしての実力を称賛するものになっている。

「彼はスペースの攻め方が上手だ。最良の行動を予測し、パスを受けるために右へ左へ動き回る」

「ボールを守るための彼のキープ力も素晴らしい。あれによって他の選手たちも高い位置に上がることができる」

 クレスポ氏が注目する点はこれだけではない。クトローネの攻撃面以外でのチームへの貢献に関しても同氏は称賛を惜しまない。そして、クレスポ氏は同選手がもつ“才能”に関しても注目している。

「彼は一番最初にプレスをかけようとする。これは彼が“犠牲”の精神も持ち合わせているということだ。自己中心的ではない。モダンサッカーのFWにとって最も必要とされる要素の一つだ」

「そして、彼がベテラン選手の“老獪さ”も持ちそなえている。しかし、あれは年齢からくるものじゃない。もともとの才能だ」

 このようにクトローネを大絶賛するクレスポ氏だが、まだ同選手はトッププレイヤーには達していないと評している。しかし、その可能性が十二分にあると確信しているようだ。

「彼がすでに世界屈指の選手であるとは言ってないよ。でもその可能性は十分に秘めている」

「ヘッドは上手だし、右足でも左足でも問題なく強烈なシュートを蹴れる。チャンスも見逃さないしね。彼にはその要素がある」