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イニエスタに夢を与えたデンマークのレジェンド、ミカエル・ラウドルップ

人生は不公平だ。ルックスだけで簡単に生活費を稼げる人々もいれば、それだけでなくワールドクラスのサッカー選手になってしまう男たちもいる。キリアン・マーフィーの兄のようなルックスのパオロ・マルディーニがいい例だろう。そして遠目から見ると若い頃のロバート・レッドフォードかと勘違いしそうなのが、ミカエル・ラウドルップだ。エンツォ・フランチェスコリと同様に、ラウドルップは世界最高のミッドフィールダーのアイドルとなった。フランチェスコリはジネディーヌ・ジダンに崇敬され、ラウドルップはアンドレス・イニエスタの少年時代からの憧れだった。

イニエスタにインスピレーションを与えるなんて、想像できるだろうか。ラウドルップの場合は想像する必要もない。イニエスタのプレーを見れば、その影響は明らかだ。僅かな空間を簡単に切り抜けるドリブルの際にはその足首の間に、パスの際には意表を突かれたディフェンダーの頭上にそれが垣間見える。しかし彼とラウドルップにはひとつ重要な違いがある。絶頂期のイニエスタが攻守両面で秀でていたのに対し、ラウドルップは ファイナルサードでの主役だった。これは国際試合でのゴール数を見れば分かる。デンマーク代表の104試合37得点に対し、イニエスタはこれまでスペイン代表で123試合13得点を記録している。

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