リーガ バルセロナ

明暗分かれたスペイン2強。12年ぶり前半戦4位のレアル、下馬評を覆した無敗首位バルサ

 今季のリーガ・エスパニョーラ順位表をご覧になっただろうか。どこかアンバランスで違和感を覚えた人も多いだろう。”4位”の隣にはレアル・マドリードの文字が刻まれ、開幕当初不安視されていたバルセロナが首位を快走しているのだ。

 過去10シーズンでスペインの”2強”以外が優勝したのは、2013/2014シーズンのアトレティコ・マドリードのみ。記録的例外を除いてバルサが6回、レアルが3回とほぼ2クラブで優勝を争っている。2000年代初頭にはデポルティーボ・ラ・コルーニャや、バレンシアといったクラブがタイトルを手にしていたが、近年は経済格差が拡大し、チーム力の差は埋めがたいものに思える。

 昨季のレアル・マドリードはリーグ戦38試合29勝6分3敗と無類の強さを見せると、国内リーグ、スーペル・コパ、UEFAスーパーカップ、クラブW杯、そして史上初のCL連覇を含む5冠を達成。2017年の年間ベストイレブンには当然の如くマドリードから最多5名が受賞した。

 昨夏の移籍市場でもDFテオ・エルナンデスやMFダニ・セバージョスなど国内屈指の有望若手選手を補強。控えに甘んじていたMFハメス・ロドリゲスやFWアルバロ・モラタを放出したが、スタメンの陣容はほぼ変わらず。シーズン開幕前には”史上最強”への進化も期待されていた。

 一方、昨季のバルセロナは レアル・マドリードの陰に隠れる存在だった。リーグ終盤に怒涛の追い上げを見せるも及ばず2位。CLではパリ・サンジェルマン相手に奇跡の逆転劇を演じるも、準々決勝でユベントスに敗北。 コパ・デル・レイこそ優勝を果たしたものの、ルイス・エンリケ体制は終焉を迎えた。

 雪辱を誓ったバルセロナだったが、夏の移籍市場で大きな危機を迎えた。ネイマールが史上最高額となる契約解除金でPSGに”強奪”される。代替候補の獲得は難航。最終的に新星ウスマン・デンベレをドルトムントから獲得するも、20歳の若者にネイマールの代替という重責は背負えないだろうとの見方が大半を占めていた。

 対照的なシーズンインを迎えた両クラブだが、時間の経過とともにその立場は逆転してゆく。今季の戦いぶりを見てみよう。

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