代表チーム イタリア代表

ピルロ、プレーオフ第1戦で敗れたイタリア代表に苦言。「闘志をもって戦うべき」

 
 2006年ドイツでのW杯優勝に大きく貢献した元イタリア代表MFのアンドレア・ピルロ。現役を最近引退したばかりの同氏が、スウェーデンとのプレーオフ第1戦に敗れた現イタリア代表に苦言をこぼしている。10日、『スカイ・スポルト』のインタビューに答えた。

 ”マエストロ”にとって現イタリア代表の試合は不甲斐ないものにうつったのだろう。実際、同氏のコメントはかなり手厳しいものだ。

「引き分けを狙った、怖気づいたプレーに見えたね。ヨーロッパの舞台では意味がない。巻き返さなくてはいけないし次はプレッシャーの大きい苦しい戦いになるだろう」

 イタリア代表の審判に対してこぼした不満が報道されている。しかしこれにたいしても同氏の言葉は厳しい。

「ヨーロッパでは国内のように審判の笛は甘くない。あたられても審判の決定次第だ。だからこそこういう試合では闘志をもって戦うべきなのに選手たちは軽い接触で倒れているようにみえた」

 次戦はホームでの試合になる。大勢のイタリア代表ファンが応援に向う。しかし同氏は楽観的になることに対して危機感を隠さない。

「ファンの応援は凄いものになるはずだ。ただ私はスタンドからのゴールを見た事はない。次の試合は”我慢”してスペースをしっかり見つけ得点を決めなくてはいけない」

 間違いなくこの敗北はイタリア代表にとっておおきな精神的痛手だ。しかしチームは集中力をとぎらせることはできない。

「難しいかもしれないがベントゥーラ監督は選手たちを奮い立たせなくてはいけない。チームにとってかなり大きいプレッシャーがのしかかる2日間になるだろう」

「気分のいいことではないかもしれないが今夜の試合をみなおすべきだ。W杯出場にむけて緊張感をとぎらせてはいけない」