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原口元気は日本人にとっての“鬼門”プレミアに移籍すべきか? 成功に必要な一つの改善点

原口元気はプレミアリーグへ移籍するべきか

プレミアリーグ参戦が予想される原口元気 写真提供:Getty Images

著者:キム・デンプフリング

 ブンデスリーガにいる日本人選手のうち、この夏ドイツへ別れを告げて数キロさらに西で新しい挑戦を受ける者がいる。ヘルタ・ベルリンの原口元気だ。イングランドのプレミアリーグへの移籍が濃厚だ。

 原口は2014年からヘルタのユニフォームを身に着けてきたアタッカーだ。得点数こそ伸ばすことはできなかったものの、同クラブの重要なメンバーとして今季は7年ぶりにヨーロッパリーグ予選通過を成し遂げた。しかし来季は国際試合への出場ではなく、新しいクラブに加わる選択をしたようだ。

 多才なアタッカーである原口はシーズン後半パフォーマンスが下がり、以前ほどレギュラーとして活躍しなかった。ヘルタは原口に契約の延長オファーをしたが、彼はそれを受け入れなかった。スポーツディレクターのミヒャエル・プレーツが、延長オファーは引き下げられ2018年原口の契約終了となることを明らかにした。

 来年原口がフリーで移籍するのを避けるために、ヘルタはこの夏に交渉をする必要があるだろう。しかし「老婦人」と称されるヘルタは割の良い取引がしたい。つまり同日本人選手に対する高額な移籍金を得たいと考えている。

 先週明らかになったのは、プレミアリーグに昇格したばかりのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンが26歳の原口に交渉中であるとのことだ。ベルリン紙「BERLINER KURIER」は交渉額300万ユーロ(約4億円)と報じている。プレーツ紙によると、ヘルタの要求額は約500万ユーロ。両クラブが移籍金の契約に合意すれば、原口はプレミアリーグの岡崎慎司と吉田麻也に加わる可能性が高い。

日本人選手にとって鬼門のプレミアリーグ挑戦

ボルシア・ドルトムントの香川真司 写真提供:Getty Images

 プレミアリーグに入ったばかりのブライトンにとって、原口は確実に重要選手となり得る。彼は速く、センターフォワードでもウイングでもプレーすることができる。たくさん走り、近くにあるほぼすべてのボールを追ってチームのために非常に懸命に動く。これらは彼がヘルタでの3年で示してきた特質である。

 原口にまだ欠けていることの1つがゴールを決めることだ。ブンデスでの全84試合では4ゴールしか決めておらず、ストライカーとしてはいささか嘆かわしい。ブンデスのサッカーを3年経験して今、彼にとって次に進む時が来たのかもしれない。

 しかしながら、歴史的にドイツサッカーからプレミアリーグへの飛躍を遂げた日本人選手は今までほとんど成功していない。たとえば香川真司は2012年にドイツのビッグスターとしてマンチェスター・ユナイテッドに移籍したが、期待外れの2シーズンを経て古巣のボルシア・ドルトムントに戻っている。

 岡崎もまたドイツで最も活躍した。マインツ05からレスター・シティへの移籍を決断し、実際昇格したばかりのチームをタイトル獲得に導いたが、ドイツでの活躍とは比べ物にならない。岡崎のドイツでの37得点は未だ日本人選手の最高記録だ(次点は香川で現在36得点)。レスターでの2016/2017シーズンはわずか3得点に終わった。

 他には稲本潤一や宮市亮がプレミアリーグにいたが、ほとんど出場機会を持てなかった。あの有名な中田英寿でさえ、ボルトン・ワンダラーズでは大きな役割を果たさなかった。守備選手として、吉田がイングランドでの適所を見つけセンターバックとして成功しているといえる。

 さて、原口はイングランドでどうなるだろうか。なんとも言い難い。新しい環境にどれだけ簡単に馴染むことができるか、イングランドのプレースタイルが身体的に合うかどうかにかかっている。根気強い試練への準備をしなければならないだろう。しかし同時にプレミアムリーグへ行くことはチャンスにもなる。小さめのクラブで、少なくともレギュラーとしてプレーできる可能性は高い。もしたくさんの得点を挙げることができれば、原口はブライトンを成功への足掛かりにできるかもしれない。

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原口元気はプレミアリーグに移籍すべきか? 写真提供:Getty Images

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