第103回全国高校サッカー選手権大会の都道府県予選が各地で行われており、11月17日には出場48校全てが出揃う状況だ。
山梨学院大付属高校は9日にJITリサイクルインクスタジアムで山梨県大会の決勝を戦い、東海大甲府に2-1で勝利し2年ぶり10回目の全国大会出場を決めた。青森山田高校は4日に行われた青森県大会決勝で八戸学院野辺地西高校を2-1で下し、全国出場を決めた。
山梨学院のキャプテンを務めるMF山田逞人(3年)は県大会の1回戦の試合前練習で左足を骨折したが、仲間たちの活躍もあり県大会を制した。同選手と青森山田MFの川口遼己(3年)には小学生時代から続く深い関係がある。
彼らは大阪の名門、ジュネッスFCで小学生時代に共にプレーした元チームメイトだ。そして、2018年のJFAバーモントカップ 第28回全日本U-12フットサル選手権大会で鹿島アントラーズジュニアに勝利(10-9)し優勝。川口は背番号10番でチームのキャプテンも務め、山田と同様に中心選手として活躍した。
山田は中学生年代での進路先として、山梨県にあるアメージングアカデミーを選択。スペイン発祥の「エコノメソッド」を導入する全寮制の同クラブで技術や戦術面に磨きをかけ、山梨学院へ進学した。一方、川口は湘南ベルマーレU-15を経て、青森山田に進んだ。また、彼らと一緒にジュネッスでバーモントカップ優勝メンバーとなった京都橘高校所属のFW増井那月(3年)も選手権大会の全国出場を決めている。
なお、山田の父である幸治氏は大阪で活動するコーディーサッカーアカデミーの代表を務めており、川口の父もコーチを務めているとのこと。
さらに、山田の弟で現在中学1年生瑛登君もジュネッスでプレーし、元日本代表MF清武弘嗣(サガン鳥栖所属)の息子の真駿君ともチームメイトだったと思われる。兄の背中を追いかける弟は2024年度から山梨県にあるFUJI INFINITY SCに入団し、サッカーを続けているようだ。同クラブは山梨学院の系列チームで同校及び山梨学院大学とも強化、連携を図っているという。
小学生時代にフットサル日本一に輝いたメンバー同士の戦いが、高校サッカーで見られるかもしれない。3年生の彼らにとって、高校サッカーの集大成となる選手権の全国大会に注目が集まる。
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