大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のグループステージでU23中国代表と対戦。中国代表選手が日本の弱点や自国の強みを力説しているが、日本代表OBの松井大輔氏(現浦和レッズアカデミーのロールモデルコーチ)が、当該選手とは対照的な見解を披露。中国をバッサリ切り捨てている。
韓国メディア『mkスポーツ』は今月11日、中国メディアの報道内容を引用する形でU23中国代表FWタオ・チャンロン(武漢三鎮)の発言を紹介。これによると、同選手は「グループステージで日本や韓国と同居しているとはいえ、そこまでプレッシャーには感じていない。両国と対戦する機会がそんなに多くない。彼らは技術面でも戦術面でも弱点がある」と、対戦相手を口撃。
その上で、自国代表の強みについて「我々にも特徴があるから、先に一致団結しなければならない。良い試合をするために、相手よりも献身的で、我々の長所を活かしたプレーをする必要がある。(日本や韓国に)勝つチャンスはある」と語ったが、中国国内で批判を浴びているという。ただ一方で、大岩監督は今月4日の代表メンバー発表会見で「中国は個々の身体能力、プレー強度が高い」と語るなど、警戒を強めている。
タオ・チャンロンの発言が現地で波紋を呼ぶ中、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月11日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』では、内田氏と松井氏がパリ五輪予選を展望。日本がグループステージ初戦で対戦する中国について、松井氏は「身体能力が高い割に、メンタルがすごく弱いというイメージがある。1点取れば(勝てる)。流れに乗せなければ大丈夫」と指摘。MCの野村明弘アナウンサーの「先制点がカギになるかもしれないですね」というコメントに頷く一方、内田氏は「初戦は特に難しい」と私見を述べている。
なお、中国では地元メディアが再三にわたり“日中韓比較論”を展開。国内リーグや代表チームのレベルが、日本や韓国より低いとの論調が広まっている。松井氏とタオ・チャンロンの見解が異なるだけに、パリ五輪予選初戦に対する注目度はさらに高まりそうだ。
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