元U21セルビア代表FWアレクサンダル・チャヴリッチは、スロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァから鹿島アントラーズへ完全移籍することが確実だと報じられている。そのチャヴリッチが間もなく来日する模様。スロバキアメディア『Mozzart Sport』が同選手の移籍金額を報じている。
チャヴリッチの去就を巡っては、スロバキアメディア『sportnet』が今月中旬にブラチスラヴァのCEO(最高経営責任者)を務めるイワン・クモトリク氏の話として「日本、中国、そして周辺諸国のクラブがチャヴリッチの獲得を望んでいる。これらのオファーは選手にとってもクラブにとっても興味深い」としつつも、契約延長オファー提示も明かしていた。
しかし、スロバキアメディア『Mozzart Sport』は20日に「チャヴリッチの鹿島移籍が完了。移籍金は200万ユーロ(約3億2000万円)だ」とリポート。鹿島移籍に至った背景に、ランコ・ポポヴィッチ新監督が同選手の獲得を強く望んでいたことを挙げている。
鹿島の公式発表をファン・サポーターが待つ中、スロバキアメディア『Futbalove Zakulisie』は日本時間28日未明に「チャヴリッチが日本へ飛んだ」とリポート。同選手は日本に向かう自身の様子をSNSアカウントにアップしていないが、加入決定は秒読みとみられる。
現在29歳のチャヴリッチは、身長186cmで右利きのアタッカー。ベルギー1部KRCヘンクやデンマーク1部オーフスGFなどを経て、2016年9月にヘンクからブラチスラヴァへ移籍。ブラチスラヴァでは公式戦265試合出場で75ゴールをマークするなど、2022/23シーズンまでのスロバキア1部リーグ5連覇に貢献。今季もここまでリーグ戦18試合中13試合のスタメン出場で9ゴール6アシストをマーク。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでもグループステージ全6試合出場で4ゴール2アシストと結果を残していた。
なお鹿島は先日、セルビア1部フドバルスキ・クルブTSCからチャルシッチを完全移籍により獲得することでクラブ間合意。しかし来日後に実施したメディカルチェックの内科検査で問題が見つかったとして、双方合意のもと正式契約を結ばなかった。そのため、チャヴリッチが史上初となる欧州出身選手として鹿島のユニフォームを身にまとうことになりそうだ。
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