日本代表FW伊東純也(スタッド・ランス)は、AFCアジアカップ・グループステージ2試合つづけて右サイドでスタメン出場も、MF堂安律(SCフライブルク)の途中出場後は左サイドでプレー。MF三笘薫(ブライトン)のインドネシア戦先発出場が微妙とみられる中、代表OBの田中マルクス闘莉王氏が伊東の起用法に言及。FW中村敬斗(スタッド・ランス)やアジアカップ選外であるMF相馬勇紀(カーザ・ピアAC)の名前を挙げながら持論を展開している。
三笘はカタールW杯以降、森保ジャパンの左サイドでレギュラーに定着も、昨年12月のプレミアリーグ(イングランド1部)クリスタル・パレス戦で左足首を負傷した影響もあり、アジアカップ開幕から2試合つづけてベンチ外だった。
三笘不在の左サイドでは、ベトナム戦で中村がスタメン出場したほか、イラク戦ではトップ下やセカンドトップを本職とするMF南野拓実(ASモナコ)がプレー。2試合ともに後半途中から堂安がピッチに立つと、これまで右サイドでプレーしていた伊東が左サイドへポジション変更。左サイドで持ち前のドリブル突破を発揮することができなかった。
この伊東の左サイド起用に、名古屋グランパスOBの闘莉王氏は疑問を抱いている模様。ベトナム戦後に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新すると、「右(サイド)ではそこそこやってくれると思うが、左(サイド)に行くと全く何もできない。森保監督(の采配)にも問題がある。(伊東を)左で使うならば、交代した方が良い。全く伊東の良さが出ない。それくらいの違いがある。伊東は『左行くなら、交代させてくれ』と自分から言うべき」と、異論を唱えていた。
そしてイラク戦後には「左サイドの選手がどういうポジションを取るのかが、日本の一番大事なポイント」と前置きした上で、「伊東はイラク戦でもダメだった。相馬がいたら使うべき。左サイドで張れる選手が今のメンバーにはいない。だから森保監督は(伊東を)右から左へチェンジする」と、名古屋からカーザ・ピアACへ期限付き移籍中である相馬の名前を出しながら、伊東が後半途中でポジション変更する背景を分析。
三笘の不在により、左サイドでプレー可能な選手がいないと嘆いたが、それでも「(ベトナム戦で)ゴールを取ってくれた中村がいる。中村を左サイドで使って、伊東を右サイドバックにすればいい。あれだけ菅原由勢が悪いならば。そうすれば堂安がボールを持ってインしたら、伊東はオーバーラップで出てくる。こういう新しいアイデアを苦しい場面で見せないといけない」と大胆なスタメン変更を提言した。
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