アビスパ福岡元監督のファビオ・ペッキア氏は、現在セリエB(イタリア2部)のクレモネーゼで確かな手腕を発揮。現地メディアから高い評価を受けているようだ。8日、イタリアメディア『CUORE GRIGIO ROSSO』が伝えている。
現在48歳のペッキア氏はエラス・ベローナやアビスパ福岡を率いた後、2019年7月からユベントスU23を指揮。2019/20シーズンにコッパ・イタリア・セリエC(イタリア国内カップ戦)で優勝を成し遂げたものの、クラブ幹部がアンドレア・ピルロ氏の招へいに踏み切ったため、1シーズン限りでユベントスを離れていた。
その後、同氏はしばらく無所属状態となっていたものの、今年1月7日にクレモネーゼの指揮官に就任。2020/21シーズンの後半戦で9勝6分6敗と、残留争いに巻き込まれていたチームの立て直しに成功する。そして今季は順調な滑り出しを見せると、昨年12月以降はリーグ戦13試合で9勝4敗と好調を維持。首位レッチェに勝ち点53で並んでおり、セリエA自動昇格圏内の2位につけている。
そんなペッキア氏の手腕について『CUORE GRIGIO ROSSO』は「ホームでのダービーマッチ勝利と最高の形でクレモネーゼでの50試合目を終えた。セリエB49試合で勝ち点86、1試合平均で1.76点を獲得してきたのだ」と説明。監督就任当初は同氏の手腕に懐疑的な視線が向けられていたことを紹介した上で高く評価している。
また、クレモネーゼは先月15日に行われたセリエB第22節・パルマ戦で勝利したことにより一時セリエB首位に立っていた。このリーグ首位は1992/93シーズン以来実に29年ぶりの快挙という。
なお、ペッキア氏はアビスパ福岡監督時代、当時高卒1年目だったDF三國ケネディエブス(21)をJ2リーグ開幕節・FC琉球戦でスタメンに抜てきするなど、若手選手にチャンスを与えていたものの、チームは下位に低迷。2019年6月に家庭の事情を理由にわずか半年でアビスパ福岡を離れていた。母国イタリアで快進撃を見せるペッキア氏だが、セリエA昇格を射程圏に捉えている。
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