
MF嶋本悠大
今夏、MFマテウス・ブエノとMF宇野禅斗という中盤の2枚看板を同時に失った清水。その中、大きな期待とともに抜けた選手たちの穴を埋めるという大役を任されているのがMF嶋本悠大だ。
まだ19歳ながら、そのポテンシャルの高さはチーム内のみならずJリーグ全体を見渡しても際立っている。加入初年度は13試合の出場に留まったものの、百年構想リーグでは中盤戦でポジションを確保。主にインサイドハーフとして出場し、第9節のV・ファーレン長崎戦でのプロ初ゴールを皮切りに3得点を挙げる活躍で一気にチームの得点源となるまでに成長を見せた。
しかし、今季も開幕からスタメン出場を続けているものの、その活躍度合いには陰りが見える。自身でボールを運び、突破から決定機を生み出すなど違いを見せる場面もあるが、ボールを受ける位置の低さや前線での奪いどころになれていないことなどから百年構想リーグで見せていたような「らしさ」を出せずにいる。
もちろん、嶋本だからこそ出せないプレーがあることは前提だが、ポジション的な意味でも渡欧した宇野の代わりを求められている以上、インターセプトや鋭い寄せが要求されるのは今後も変わらないだろう。
だが、見方を変えれば要求に応えることができれば、自身にも海外挑戦の扉が開くことが裏付けられているともいえる。若手ながらも高いレベルを求められる嶋本。その成長がチームに与える影響も多いことから、キーマンの1人として挙げたい。

FWオ・セフン
最後にキーマンとして挙げたいのがFWオ・セフンだ。クラブ在籍期間は計3シーズン目となる韓国籍ストライカーこそ、今のチームにとって揺らがぬ柱でなければならない選手と言えよう。
過去清水でプレーした2022、2023シーズンは、FWチアゴ・サンタナ(現:V・ファーレン長崎)の存在もあり出場機会が限定的だったオ。しかし、町田ゼルビアへの移籍により前線での起点役として地位を確立すると、今や国内では高い空中戦勝利数を武器に躍動する選手へと成長を遂げている。
百年構想リーグの前に3年ぶりに清水復帰を果たすと、19試合で7ゴールをマーク。その活躍もあり、今季は完全移籍へと移行して引き続き前線の要としての役割を任された。
しかし、開幕戦で予想通りスタメン出場を果たした一方で、後半途中に2枚のイエローカードを受けて退場。開幕戦の残り時間および第2節においてチームに大きなマイナスの影響を及ぼしてしまった。第3節では先発に復帰したものの、決定機を活かしきれずにノーゴールに終わっており、チームの現状からも急速なコンディションの上昇が求められている。
オの存在により、本来であればロングボール一本が決定機へとつながる清水。FW北川航也をはじめ、今夏の新戦力でもあるFWジャーメイン良や期待の若手であるMF嶋本悠大など、裏への抜け出しでもミドルでも得点を狙える選手が周囲に多くいることもあり、自身の得点力やチャンスメイク力が活きる環境であるのは間違いない。まずはゴールで、開幕戦退場という汚名を返上したいものだ。
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