日本代表・海外組 海外日本人選手

日本代表DF板倉滉に「悪い知らせ」と現地報道!アヤックスに新たな動き

板倉滉 写真:アフロスポーツ

 アヤックス所属の日本代表DF板倉滉は、DF冨安健洋と同じく今夏移籍が既定路線。そう囁かれていたところに、クラブ側からの「答え合わせ」とも取れる動きが報じられている。

 オランダメディア『FootballTransfers』が9日に伝えたのは、アヤックスがメキシコの名門クルス・アスルに所属するMFエリク・リラの獲得に向けて動き出したという情報だ。同メディアは「板倉にとって悪い知らせだ」と、名指しで一部現有戦力への影響を指摘している。

 リラはセンターバックとアンカー(6番)の両方をこなせるユーティリティープレーヤー。2022年冬にクルス・アスルへ加入し、以降は主力選手として活躍。昨季はリーグ戦32試合中30試合でスタメン出場。チーム内で圧倒的な信頼を勝ち取り、今シーズンもここまで4試合中3試合で先発している。「複数ポジションに対応できる守備の核」という触れ込みは、まさにアヤックスが喉から手が出るほど欲しかったプロフィールそのものだ。

 アヤックスのアンカー問題は2025年夏に遡る。

 MFジョーダン・ヘンダーソンがアヤックスを退団して以降、クラブはアンカーの後継者探しに苦しんできた。昨夏の移籍市場では他ポジションの補強を優先したため6番は手付かず。穴を埋めるべく、板倉を含む複数の選手がアンカーとして試されたが、誰ひとり定着できなかった。その迷走の末に白羽の矢が立ったのが、本職でもないポジションで「実験台」にされていた板倉だった。

 むしろ残酷なのは、その「実験」が板倉自身の首を絞める構図になりつつあるという点である。

 オランダメディア『VI』は以前、板倉が「プレータイム不足を理由にアヤックスで不満を抱いている」と報道。さらに「自身の起用法を巡り、監督に意見をぶつけた」とも伝えており、指揮官とのあつれきが水面下にとどまっていないことは明らかだ。ボルシアMG時代には主力センターバックとして高い評価を得ていた選手が、オランダでは一時的な「6番の穴埋め要員」として消耗。この歪みは、クラブの設計ミスか、それとも板倉自身の将来設計の失敗か。

 リラのアヤックス移籍が実現すれば、板倉の居場所はさらに狭まる。本職のセンターバックのポジション争いでは後れを取っており、アンカーとしての起用も新戦力に切り替わる。結果として「どこにも使い場所がない」という状況が現実のものになりかねない。度重なるコンディション不良により、稼働率の低い冨安と同じく、板倉もアヤックスの来季構想から外れそうだ。