
スウェーデン人FWアブデルラフマン・ブーダ・サイディは先日、アルビレックス新潟から同国1部のヴェステロースSKへ期限付き移籍。本人が母国復帰の裏側を明かしたというが、日本ではコミュニケーションなど生活面での苦悩を抱えていたようだ。
スウェーデン『vlt』が22日に伝えたところによると、ブーダは移籍にあたり「スウェーデンに戻るためには、大幅な減俸が必要だった。僕はその減俸を受け入れたんだ」とコメント。新潟では相応の給与を受け取っていたが、「スウェーデンで本来のパフォーマンスを取り戻したかった。お金よりもプレー環境を優先したんだ」と語ったという。
そんなブーダは以前、母国メディア『Fotbollsmorgon』のインタビューで日本での生活について語ったことで話題に。「家では壁に向かって話す時間が長かった」「ロボット掃除機が唯一の話し相手のような存在だった」などとコメントしたほか、周囲と英語で十分なコミュニケーションが取れない場面が多く、孤独を感じることがあったことも明かしている。また、食文化の違いについては「(自分が箸を使うのに苦戦しているなか)チームメイトから笑われた」と語ったという。
なお『vlt』によると、今回の期限付き移籍の契約には買い取りオプションが盛り込まれていない模様。新潟はブーダの獲得で700万スウェーデンクローナ(約1億7000万円)という高額の移籍金を支払ったとみられるだけに、移籍金が回収できる不透明だ。
ブーダの決断は、プロ選手にとって最適な環境とは何かを改めて問いかける事例である。高い報酬や海外挑戦という外形的な価値だけでは、持続的なパフォーマンスは担保されない。言語や文化への適応、日常生活における心理的安定といった基盤があって、初めて選手は本来の力を発揮できる。
コメントランキング