
2025明治安田J1リーグを7位で終えた浦和レッズ。昨シーズンは19年ぶりのJ1制覇を目指したが、思うような結果は得られなかった。それでも、同年のFIFAクラブワールドカップに出場して世界レベルを体感するなど、クラブとしても選手個人としても成長に繋がる貴重な経験を得た。
しかし一方では、出場機会が得られず、思うように活躍できなかった選手も少なくない。百年構想リーグや2026/27シーズンの成績次第では、立場が大きく揺らぐ選手が出てくる可能性もある。
ここでは、今シーズンのアピール次第では退団の可能性も高そうな4選手を、筆者の視点からピックアップして紹介していく。
片山瑛一
1人目は、今シーズン浦和に完全移籍で加入したDF片山瑛一だ。川越高校(埼玉県)から早稲田大学を経て、2014シーズンにファジアーノ岡山でプロキャリアをスタートさせた。FWとして活躍した同シーズンは、J2リーグ35試合6ゴール7アシストをマーク。アタッカーとしての活躍が期待されたが、当時岡山を率いていた長澤徹監督(現湘南ベルマーレ監督)にDFとしての素質を見抜かれ、2016シーズン以降はDFとしてプレーする機会が増えた。
その後はDFからFWまで幅広くこなすユーティリティープレーヤーとして活躍。岡山在籍4シーズンでJ2リーグ146試合15ゴール30アシストと数多くのゴールに絡んだ。2018シーズンから3シーズン在籍したセレッソ大阪では、J1リーグ58試合1ゴール3アシスト、2021シーズンから2シーズンプレーした清水エスパルスでは、J1リーグ60試合4ゴールを記録した。さらに2023シーズンから3シーズンプレーした柏レイソルでは、J1リーグ39試合1ゴール3アシストをマークしている。
昨オフに契約満了を言い渡されたものの、持ち前のロングスローやユーティリティー性を評価され、今シーズンから浦和に加入している。しかし、百年構想リーグではいまだ出場がなく、厳しい状況に置かれている。このまま出場機会を得られなければ、新シーズン開幕前の退団も十分に考えられるだろう。
安部裕葵
2人目は、スペインのFCバルセロナB(リザーブチーム)にも在籍経験があるFW安部裕葵だ。生まれ育った東京を離れ、高校3年間を瀬戸内高校(広島県)で過ごした安部。高校3年時に行われた全国高等学校総合体育大会では、3ゴールを挙げて同校をベスト8に導く活躍を見せ、大会優秀賞にも選出されている。
この活躍もあり、2017シーズンから鹿島アントラーズでプロキャリアをスタート。プロ1年目から高い俊敏性を活かしたドリブルを武器に、J1リーグ13試合1ゴールをマークした。なかでも、同年7月に行われたJリーグワールドチャレンジのセビージャFC戦(スペイン)で、当時同クラブに所属していたDFセルヒオ・エスクデロからドリブルを高く評価されたエピソードが知られている。
プロ3年目の2019シーズンには、10代ながら鹿島の背番号「10」を背負うまでに成長。同年7月にバルセロナのセカンドチームに完全移籍を果たした。移籍後は主力として活躍していたが、第23節のプラット戦での右大腿二頭筋腱を断裂し、以降も同箇所の負傷に悩まされ、思うような時間を過ごすことができなかった。
2023年の6月にバルセロナBと契約が満了すると、同年7月に浦和に移籍。しかし、浦和移籍後も度重なる怪我の影響で、ここまでの2シーズン半でJ1リーグ出場はわずか2試合にとどまっている。百年構想リーグの稼働率次第では、新シーズン開幕前の退団も考えられるだろう。
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