ブラジル代表 Jリーグ

ブラジル代表監督巡り批判の応酬!元柏レイソル指揮官が元鹿島監督に「日本で仕事したのに…」

ネルシーニョ氏 写真:アフロスポーツ

 サッカー日本代表「森保ジャパン」には、FIFAワールドカップ北中米大会でカルロ・アンチェロッティ監督率いるブラジル代表と再戦する可能性がある。そのブラジル代表の監督人事を巡る論争が拡大。元柏レイソル、ヴィッセル神戸、名古屋グランパス監督であるネルシーニョが、元鹿島アントラーズ、浦和レッズ指揮官であるオズワルド・オリヴェイラの発言を厳しく批判した。

 発端はアンチェロッティ監督の目前で、オリヴェイラ氏が「将来的にはブラジル人監督が再び代表を率いることを望む」と語ったことだ。この発言はブラジルサッカー協会(CBF)主催フォーラムでのもので、国内では「配慮に欠ける」との批判が相次いだ。これに対しネルシーニョは、ブラジルメディア『ge』のインタビューでこう述べている。

 「本当にばかげている。オズワルドはかつて日本で仕事していた。なのに、あのようなことを言った。海外で仕事をしていた人間が、直接的な言い方をするべきではない」

 ネルシーニョは、外国人監督を好まないという意見自体を否定はしなかった。しかし「公の場で否定的な発言をする必要はない」とし、しかも相手が世界的実績を誇る指揮官である点を踏まえ、「完全にタイミングを誤り、大きな間違いを犯した」と断じた。

 一方のオリヴェイラ氏は謝罪を拒否。自身のSNSで「発言のタイミングは不適切だったかもしれないが、私はブラジル人監督の価値を強調したかっただけだ」と説明した上で、「ブラジル代表はブラジル人が率いるべきだと考えることの何が問題なのか」と反論している。また、元清水エスパルス、神戸指揮官のエメルソン・レオン氏も同様に「ブラジルに外国人監督がいるのは好きではない」と発言し、議論はさらに加熱している。

 ネルシーニョは現在、サッカー界から一定の距離を置いていると明かしつつ、「サッカーは好きだが、それだけが人生ではない」とも語った。それでも今回、あえて公に見解を示した背景には、指導者としての倫理観と国際的視野への強い問題意識があるとみられる。

 日本で長年指揮を執り、異文化環境で成果を残してきたネルシーニョの言葉は重い。代表監督の国籍を巡る議論は単なる好みの問題にとどまらず、サッカー界の開放性と多様性をどう捉えるかという根源的テーマを内包している。論争は今後も尾を引きそうだ。