高校サッカー

東海大高輪台の佐藤心「小さくてもできるところを」【高校サッカー選手権2025】

全国高校サッカー選手権大会 写真:Getty Images

 第104回全国高校サッカー選手権大会・東京都2次予選Aブロック準決勝が、11月8日に味の素フィールド西が丘(東京都)で行われた。第2試合は3年ぶりの本選出場を目指す國學院久我山高校と、初の全国大会出場を目指す東海大高輪台高校の対戦となった。

 試合序盤は、互いに決定機を作り合う拮抗した展開となった。前半17分、東海大高輪台は身長154cmのMF佐藤心(3年)が、憧れの存在であるFWリオネル・メッシ(アメリカ1部・インテルマイアミ)を彷彿とさせるドリブルで突破しコーナーキックを獲得。ここから波状攻撃を仕掛けたものの、國學院久我山のGK鎌田夏生(3年)の好セーブに阻まれ、得点には至らなかった。

 そんな中、前半27分に試合が動く。國學院久我山のFW坂東輝一がペナルティエリア外45度付近から中央へ豪快なミドルシュートを決め先制。さらに39分にもFW加藤瑛汰が押し込み追加点を挙げ、東海大高輪台は0-2とリードを許したまま前半を終えた。

 この試合を通じて東海大高輪台の攻撃の核となっていた佐藤は、川島純一監督から伝えられた「1点返したら流れが変わる」という言葉を胸に後半のピッチへ。後半も相手ペースで試合が進み劣勢を強いられたものの、「後半は自分の特徴でもあるドリブルを表現することが出来た」と振り返るように、佐藤はチーム最多となる3本のシュートや果敢なドリブルで攻撃を牽引した。試合は0-5で敗れたが、プレー中に誰よりもサッカーを楽しむ佐藤の姿は、観客を魅了するものだった。

 大学でもサッカーを続ける予定だという佐藤。「見ている人をワクワクさせたいと思っているし、小さくてもできるところを見せたい」と真剣な眼差しで語ってくれた。今後の成長からも目が離せない。