J1への昇格を20チームで争う2025明治安田J2リーグ。例年、昇格候補に挙げられるのが前年J1から降格してきたチームだ。今季であればジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖がこれに該当する。
他のスポーツと比較して選手やスタッフの入れ替わりが激しいサッカー界。現在のチーム状況が分からない人もいることだろう。そこで、2025シーズン開幕直前の現在、J1から降格した3チームがどんな状況にあるのか解説する。
ジュビロ磐田
豪華補強で昇格候補筆頭格
2024シーズンのJ1リーグで18位になりJ2降格となったジュビロ磐田。最終節まで残留の可能性を残していただけに、ファンやサポーターの悔しさもひとしおだろう。近年の磐田は、まさに「エレベータークラブ」というべき上がり下がりを繰り返している。2021シーズンにはJ2を制しJ1に戻るも、翌シーズンは18位で再びJ2へ。それでも横内昭展監督に率いられ、2023シーズンは2位でJ1昇格。ところが再び1年でのJ2降格と、現在Jクラブで最も行き来を繰り返していると言える。
2025シーズンに向けては、昨季横浜F・マリノスを率いていたジョン・ハッチンソン氏が新監督に就任。磐田としては、2020年10月まで指揮を執っていたフェルナンド・フベロ氏以来の外国人指揮官となる。J2での戦いは2023シーズン以来のため、当時の磐田については他クラブのファンやサポーターもよく知るところだろうが、以前とは選手が大幅に入れ替わっている。
当時スタメン出場が多かった11人のうち、今季もプレーするのはGK三浦龍輝、DFは松原后とリカルド・グラッサ、MFは上原力也と松本昌也の計5人。J2屈指の質と層を有しているのは間違いないが、以前とは別のチームだと考えたほうが良さそうだ。
昨季と比べても選手が大きく入れ替わっている。19得点を挙げブレイクしたFWジャーメイン良はサンフレッチェ広島へ、センターバックとして24試合に出場したDF鈴木海音と左サイドハーフを中心に26試合に出場したMF平川怜はいずれも東京ヴェルディへ完全移籍している。横浜FCへ移籍したDF伊藤槙人やV・ファーレン長崎へ移籍のDF高畑奎汰ら、他クラブでプレーする道を選んだ準主力選手も複数でている。
一方で今冬は積極的な補強も目立った。特にJ1クラブからの獲得が多く、アルビレックス新潟からGK阿部航斗、セレッソ大阪からMF為田大貴、アビスパ福岡からFW佐藤凌我、さらに柏レイソルからDF川口尚紀、名古屋グランパスからMF倍井謙を期限付き移籍で獲得するなど、J2に降格したとは思えない豪華な補強を敢行している。ハッチンソン新監督も就任時のコメントで「昇格に向け一丸となり頑張っていきます」と語っており、J1昇格を目指す他のJ2クラブにとって強大なライバルとなるだろう。
北海道コンサドーレ札幌
日本復帰の岩政新監督とともにJ1昇格なるか
昨季のJ1リーグを19位で終え、2016シーズン以来のJ2参戦となった北海道コンサドーレ札幌だが、2018シーズンから7シーズンにわたって監督を務めたミハイロ・ペトロヴィッチ氏が退任。2022シーズン途中から翌シーズンまで鹿島アントラーズ(J1)を率いた岩政大樹氏が新監督に就任した。岩政氏は鹿島の後、ベトナム1部のハノイFCを率いてリーグ3位に導いており、札幌がこれまで築いた攻撃的なサッカーを継続しつつ1年でのJ1復帰を目指す。
ただし主力の一部流出は止められず、DF岡村大八は町田ゼルビア、MF浅野雄也は名古屋グランパスへ、FW菅大輝がサンフレッチェ広島へと移籍し、ガンバ大阪から期限付きで加入していたFW鈴木武蔵も横浜FCへと移籍。昨季チーム最長の出場時間を記録しながら契約満了となっていたMF駒井善成も横浜FCが獲得している。
一方で今冬の補強は控えめ。水戸ホーリーホックへ期限付き移籍していたFW中島大嘉が復帰したほか、2019~22シーズンまで所属していたMF高嶺朋樹をKVコルトレイク(ベルギー)から獲得した。今月21日に実施したV・ファーレン長崎とのトレーニングマッチでは2-1で勝利しており、順調な滑り出しとなっている。
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