2024明治安田J2リーグのシーズン最終盤、失速の見えた2位横浜FCを猛追し怒涛の5連勝で自動昇格まであと一歩と迫ったV・ファーレン長崎。横浜FCが最終戦を引き分けたことで惜しくも自動昇格圏入りは叶わなかったが、勢いを持って3位でJ1昇格プレーオフ進出を果たしていた。
12月1日に行われたプレーオフ準決勝は6位でリーグ戦を終えたベガルタ仙台をホームに迎え、引き分け以上で決勝進出の決まる1戦だったが、前半のうちにPKで失点すると後半にも失点が重なり1-4と大敗でJ1昇格を逃した。
結果的に悔しいシーズンの幕切れとなったが、リーグ戦では途中22戦無敗を記録する安定した強さを見せ、加えてリーグトップの得点数を挙げる攻撃力も示した長崎。それだけに、来季に向けての期待感も大いに高まっていることだろう。しかし、気がかりなのは所属選手の去就についてだ。圧巻の得点力を誇った攻撃陣を中心に、他クラブから熱視線が向けられても不思議のない選手が多くおり、今冬戦力を維持できるかが来季再びJ1昇格に挑むためのカギとなるだろう。もちろん、所属するすべての選手が重要な戦力であることに違いはないが、ここでは特に手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍先中の選手は対象外とする)※12月2日時点の情報に基づく
5位:フアンマ・デルガド
昨2023シーズンは36試合出場で26ゴールを挙げ、J2の得点王にも輝いたFWフアンマ・デルガド。迎えた今季は先発での出場機会こそ7試合に留まったが、それでも34試合に出場し10ゴールと2年連続で二桁ゴールを達成した。
豪快なミドルや高さを活かしたヘッドと力強いプレーが多い中にも、鮮やかなターンで相手を剥がすなど技術の高さも随所に示した。今季挙げた10ゴールがすべて途中出場からというのも頼もしい数字。来季以降、スタメンでの活躍はもちろん得点が欲しい場面での投入も含め、チームに居てほしい存在に違いないことから手放せない選手5位とした。
4位:米田隼也
2018年の加入から在籍7年目を迎えたDF米田隼也。今季も不動の左サイドバックとしてチームのプレーオフ進出に貢献した。昨年のようなゴールでの見せ場こそなかったが、積極的な攻撃参加の姿勢は変わらず。ゴール前まで侵入して攻撃に厚みをもたらし、4つのアシストを挙げている。
今季チームで唯一となる全試合スタメン出場を果たしており、加えて出場時間の長さもチームトップであることから、もはや代えの利かない選手の1人であることが分かる。外国籍選手の活躍が目立った中でも、攻守でチームを支える役割を果たしたことは間違いなく、手放せない選手4位とした。
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