オランダ1部リーグでは、MF佐野海舟(マインツ)の実弟であるMF佐野航大(NECナイメヘン)や日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)など、複数の日本人選手がプレー。パリ五輪U23日本代表FW斉藤光毅のイングランド2部クイーンズ・パーク・レンジャーズFC移籍報道が飛び交う中、本田圭佑のVVVフェンロ移籍を手掛けたハイ・バーデン氏が、日本人選手獲得のメリットとデメリットを語っている。
米メディア『ESPN』で今月9日に掲載された特集記事によると、VVVフェンロ元会長のバーデン氏は「日本人選手は強靭なメンタリティーのみならず、優れたテクニックも兼ね備えている」と評価。「小野伸二、本田圭佑、斉藤光毅、菅原由勢は現地のファン・サポーターを失望させることがなかった」と、日本人選手獲得が理にかなっていることを強調したという。
ただ一方で、同氏は日本人選手獲得でのリスクにも言及。「日本人選手は欧州への移住でカルチャーショックを受ける。確かに一生懸命仕事するが、欧州の環境に慣れない選手はすぐに日本へ戻る。そうなるとクラブは多額の負債を抱え、面目を失うことになる」と指摘。オランダで結果を残せず、Jリーグへ復帰した選手には、FW前田直輝(浦和レッズ)や町田ゼルビアOBの太田宏介氏などがいる。
このバーデン氏の発言を受けて、『ESPN』は「確かに佐野、小川航大、上田綺世は決して安くないが、移籍金に見合うだけの価値がある」と綴るなど、現在オランダでプレーしている日本人選手を評価している。
今週末に開幕を迎えるオランダ1部リーグ。MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)をはじめパリ五輪U23日本代表選手の活躍にも期待がかかる。
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