パリ五輪の舞台で、U23日本代表の正守護神として好セーブを連発したGK小久保玲央ブライアン。パルマへ完全移籍した日本代表GK鈴木彩艶を上回る逸材として期待される中、新天地のベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)で問題を抱える可能性が浮上している。
ポルトガル1部ベンフィカの下部組織で出場機会に恵まれなかった一方、大岩ジャパンでは正GKとして活躍していた小久保。パリ五輪開幕前には鈴木のパルマ移籍に伴い、STVVへ完全移籍により加入している。
そのパリ五輪では、グループステージのマリ戦で試合終了間際にPK失敗を誘うなど、持ち前の威圧感や長身を生かしたシュートストップで話題に。Xで「国防ブライアン」がトレンド入りするなど、同選手の活躍が反響を呼んでいたほか、「小久保玲央ブライアンはA代表でも正守護神になれる」「鈴木よりも小久保の方が上」などと、AFCアジアカップでミスを連発した鈴木への厳しい声も挙がっていた。
また日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は、先月26日に自身のYouTubeチャンネルを更新。小久保について「五輪前もそうだけど、GKの中でも存在感を発揮してくれるGK。A代表ですぐデビューしてほしいくらい」と評価した上で、「彩艶がアジアカップで見せたようなバタバタ感というのは、いまだに引きずっていると思う。またちょっとしたミスが出たらバタバタすると思う」と述べていた。
今後、森保ジャパン(A代表)入りが期待される小久保だが、STVVではレギュラーを確約されていないかもしれない。ベルギーメディア『Voetbal』が今月8日に伝えたところによると、STVVはGKジョー・コッペンズと契約延長で合意。OHルーヴェンなど他クラブからの関心が報じられていた同選手の立場について、記事では「ロッカールームのリーダーだ。昨季は鈴木の控えに甘んじていたが、今季は小久保の競争相手になる」と綴られている。
小久保がU23日本代表に招集されていたこともあり、コッペンズは今季ベルギー1部リーグ開幕から2試合つづけてスタメン出場している。小久保はSTVVでプレー時間を確保できない場合、今年9月以降のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で森保ジャパンに招集されない可能性も考えられる。
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