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パルマ鈴木彩艶が正GKに?契約延長合意・ペッキア監督が「驚いた」ワケ

鈴木彩艶 写真:Getty Images

 今年夏にシント=トロイデンVV(STVV)からパルマへ完全移籍した後も、パリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアン(STVV)との比較されている日本代表GK鈴木彩艶。元アビスパ福岡指揮官であるファビオ・ペッキア監督のもと、ここに来てしばらく正守護神として活躍する可能性が高まっているほか、同監督が鈴木のクオリティーを評価している。

 鈴木は浦和レッズ時代にGK西川周作からレギュラーを奪えなかったものの、昨年夏のSTVV移籍をきっかけにプレー時間が増加。海外挑戦1年目からゴール阻止率89%をはじめベルギー1部リーグトップレベルの数値を叩き出すと、マンチェスター・ユナイテッドなど複数クラブからの関心が報じられる中、先月15日にパルマ加入が正式決定。プレシーズンマッチでも好セーブを連発するなど、ペッキア監督へのアピールが続いている。

 今月11日にコッパ・イタリア1回戦(対パレルモ)を控える中、イタリア紙『トゥットスポルト』は8日に「パルマとペッキア監督の契約延長が完了」とリポート。これによると、カイル・クラウス会長はセリエA昇格へ導いた同監督の手腕を高く評価。契約期間を1年延長し、新たに2026年6月までの複数年契約を結ぶことで合意に達しており、今月末にも公式発表の見通しだという。

 ユベントスU23監督時代に、当時福岡でプレーしていたDF三國ケネディエブス(現名古屋グランパス)をチーム練習に参加させるなど、かねてから日本人選手の能力を高く評価していたペッキア。先日、弊サイトのインタビューに応じた際には、GKコーチのバレリオ・ビスコンティ氏とともに「ザイオンは感じが良く、プロフェショナルな人間性を感じた。彼のフィジカルには驚いたね」と、パリ世代の日本代表GKを称えている。

 くわえて、フィジカルコーチのマルコ・フェローネ氏も「ザイオンは体格もすごいが、彼の中に決意を感じた。これ以上喜ばしいことはない」と、鈴木の第一印象について語っていた。ペッキア監督のもとでさらに成長し、将来的には森保ジャパンの正GK争いで小久保を抑える可能性も考えられる。