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チャヴリッチが鹿島退団?クラブ幹部「不満抱いている」ブンデス勢関心も

アレクサンダル・チャヴリッチ 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ所属のスロバキア代表FWアレクサンダル・チャヴリッチに、今季限りで退団の可能性が浮上。スタメン定着に至っていない現状に不満を抱いているほか、スロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァ復帰の可能性を模索しているという。

 同選手は今年1月にスロヴァンから鹿島へ期限付き移籍。今季開幕戦から4月20日開催の第9節サガン鳥栖戦まではスタメン出場が続いていたが、第10節ガンバ大阪戦以降はほぼ全試合で途中出場。リーグ戦で7ゴールを挙げているとはいえ、右サイドでMF樋口雄太やFW師岡柊生らとポジション争いを強いられている。

 今年3月には、鹿島でのプレーに集中することを目的にスロバキア代表招集を辞退していたチャヴリッチ。スロバキアメディア『SPORT』は今月13日、鹿島への移籍期間は1年であり、買い取りオプションが付いていることを伝えた上で、「チャヴリッチはスロバキア代表招集を拒否したことにより、ユーロ2024(欧州選手権)への道が閉ざされ、鹿島で1か月以上にわたりスタメンの座を失っている。彼はスーパーサブとしての役割を期待しておらず、不満を抱いている。鹿島の思惑が少し異なっていたようだ。レンタル移籍期間早期終了の可能性もある」と綴っている。

 また、スロヴァンの最高経営責任者は『SPORT』のインタビューで「彼は再三にわたり復帰したいと我々に連絡してくる。決断を下しても、時間が経つにつれて後悔したり、間違っていたと感じたりするようになる。彼にとって、鹿島移籍は正しい決断ではなかったようだ」と語ったとのこと。復帰の可能性については「我々がコントロールできることではない」と、決定権が鹿島側にあることを強調したという。

 なお、チャヴリッチは鹿島へ加入する前、ポーランド1部レギア・ワルシャワ移籍に近づいていたほか、ブンデスリーガ(ドイツ1部)所属クラブからも関心を寄せられていたとのこと。それだけに『SPORT』は「彼がヨーロッパから出たことに、多くの人々は驚いた」と伝えている。