今月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー、シリア)の日本代表に招集されたドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧。今夏のステップアップ移籍がほぼ確実と報じられているが、代理人とデュッセルドルフ間で抱えている問題が表面化している模様。DF板倉滉やパリ五輪U23日本代表候補FW福田師王擁するボルシアMGへの移籍消滅も報じられている。
田中はデュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残しているが、以前から欧州5大リーグでのプレーを望んでいる模様。DF伊藤洋輝擁するVfBシュツットガルトやバイエル・レバークーゼン、ジェノア、パルマ、エバートンなど、複数クラブからの関心が報じられている。
しかしドイツ紙『ビルト』は今月4日に「デュッセルドルフは移籍金350万ユーロ(約6億円)以下での放出を望んでいる。しかし、過去に田中に関する交渉は一度も行われておらず、まだ具体化していない」とリポート。移籍交渉が進んでいない原因について「デュッセルドルフは田中の代理人の仕事ぶりにかなり不満を抱いている。クラブが買い手を探さなければならなかったという印象をすでに与えている」と指摘。その上で「現時点でも、代理人が交渉の中で新天地のクラブ名を挙げたり、他のクラブが田中にいくら移籍金を支払う可能性があるのかを示唆したりする兆候はない」と伝えている。
またドイツメディア『フースバル』も4日、ボルシアMGの補強戦略を特集。現時点で今夏の補強予算がわずか500万ユーロ(約8億4000万円)であることを伝えた上で、「田中は移籍金350万ユーロという理由で見送った」と日本代表MFの獲得断念を報じた。
なおボルシアMGは今季、2部入れ替え戦圏内の16位ボーフムから勝ち点1差の14位でシーズン終了。『フースバル』が先月21日に「板倉など複数選手を放出して利益を得る可能性がある」と伝えているが、板倉にはMF南野拓実擁するASモナコやラ・リーガ(スペイン1部)の強豪アトレティコ・マドリードが関心を寄せている模様。現行契約に1500万ユーロ(約24億7000万円)の契約解除条項が盛り込まれているだけに、今夏移籍の可能性もあるとみられる。
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