今月にFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選を控えている日本代表と韓国代表。韓国で最終予選での“日韓戦”を望まない声が挙がる一方、日韓戦に対する日本のサッカーファンの捉え方が議論の対象になっているという。
日本は今年3月のアウェイ北朝鮮戦が不戦勝となったことにより、2試合を残して最終予選進出が確定。一方、グループCで中国、タイ、シンガポールと同居している韓国は、4試合を終えて3勝1分。今月にシンガポール、中国との対戦を控える中、3位タイに勝ち点6差をつけて首位に立っている。
今年9月開幕の最終予選は、出場18か国が3グループにわかれ、6か国によるホームアンドアウェイ方式により実施。各グループ上位2か国にW杯本大会出場権が与えられるほか、3,4位の6か国はプレーオフに回る。
韓国メディア『スターニュース』は先月30日、最終予選のポット分けについて「FIFAランク18位の日本、20位のイランは、ポット1入りが確実」とリポート。残り1枠を韓国(23位)、オーストラリア(24位)で争う可能性に触れた上で、「韓国がポット2に入り、最終予選で日本と対戦するシナリオは避けたい」と綴っていた。
すると、韓国のスポーツ掲示板『MLBパーク』では、サッカーにおける“日韓比較論”が再び噴出。韓国人とみられるSNSユーザーが、「韓国と対戦したくない」という日本のサッカーファンによる声に対して、以下のように反発している。
「『韓国のサッカーが相当荒く、日本のサッカーだと相手にならない』という言葉は、日本のサッカーファンが広めた概念だ。欧州サッカーの方がもっと荒いけど…。よく日韓戦をしない理由に『韓国が荒くて、日本代表選手が怪我をするから』という声が挙がるが、単に日本サッカーのレベルが上がり、韓国と対戦する必要が無くなっただけだ」
AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージ最終節で韓国が日本を下した後、『YTN』をはじめ複数の韓国メディアは「自尊心のおかけでライバルの日本を下した!」などと国民感情を煽っていた。ただ一方で、韓国で挙がっている意見を踏まえると、日本は暗に格上の相手と認められているかもしれない。
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