かつて清水エスパルスや湘南ベルマーレなど、Jリーグ複数クラブでプレーしていたFW指宿洋史は、今季限りでオーストラリア1部アデレード・ユナイテッドを退団することが正式決定。同選手の去就に注目が集まっている。
柏レイソルの下部組織出身である指宿は、かつてジローナ、セビージャなどスペイン国内の複数クラブに在籍。2014年7月以降はアルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、湘南、清水と渡り歩き、2022年1月にアデレードへフリー移籍していた。
アデレードでは加入1年目から絶対的ストライカーとして活躍する中、2023/24シーズンはリーグ戦26試合中20試合のスタメン出場で15ゴール3アシストをマーク。リーグの得点ランキングで、首位のパース・グローリー所属FWアダム・タガート(元セレッソ大阪)から5ゴール差の4位で終えた一方、チームは8位でシーズン終了。優勝決定戦(プレーオフ)進出を逃していた。
すると、同クラブは今月16日に指宿の退団を公式発表。カール・ファート監督はクラブ公式サイトを通じて「彼はロッカールームの人気者で、チームメイトにたくさんの幸せをもたらしてくれた。常に100%の力を出してくれたので、我々は彼の努力に感謝している」とメッセージを伝えている。
一方、指宿の去就については、豪州メディア『デイリーテレグラフ』が先月25日に「豪州1部・ロアーの幹部が指宿の代理人に接触している」とリポート。スポーツデータ分析会社『スタッツ・パフォーム』のプロデューサーであり、豪州サッカーに詳しいサシャ・ピサーニ氏からは「豪州1部他クラブのターゲットになることは間違いない」と争奪戦の可能性を予想しているが、今月16日時点でJリーグクラブからの関心や日本復帰の可能性は報じられていない。
アデレードでゴールを量産し、充実した日々を過ごしていた指宿。北海道コンサドーレ札幌をはじめ、得点力不足の問題を抱えているJリーグクラブも存在するだけに、同選手の今後から目が離せない。
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