VfLボーフム所属の日本代表FW浅野拓磨が、今月12日に行われたブンデスリーガ第33節バイエル・レバークーゼン戦でスタメン出場も、前半20分で途中交代。今季ホーム最終戦での思わぬ交代劇が波紋を呼ぶ中、現地では契約満了による今夏退団の可能性が報じられている。
サンフレッチェ広島、アーセナル、VfBシュツットガルト、セルビア1部パルチザンなどを渡り歩いてきた浅野は、2021年6月のボーフムと3年契約を締結。ブンデスリーガ復帰1年目の2021/22シーズンからコンスタントにプレーすると、今季も主力選手として活躍。リーグ戦28試合の出場で6ゴール1アシストをマークしている。
ただレバークーゼン戦ではスタメン出場も、前半15分にDFフェリックス・パスラックが一発退場。ボーフム指揮官はディフェンダーを投入する必要があると判断し、コンディション不良から復帰したばかりの浅野をわずか20分で途中交代。これには、日本のサッカーファンから「なぜ浅野を下げるのか?」「深夜にわざわざ起きて、浅野のプレーを楽しみにしていたのに…」「浅野が途中交代したから寝よう」といった声が湧き起こっていた。
そのボーフムはレバークーゼン相手に0-5と大敗。最終節のみを残す中、2部入れ替え戦圏内の16位ウニオン・ベルリンと勝ち点3差の14位と、依然として2部降格の可能性を残している。
浅野の去就を巡っては、ドイツ紙『ビルト』が先月11日に「ボーフムはブンデスリーガ残留を果たしたとしても、半数の選手を放出する可能性がある」として、退団の可能性を伝えたほか、ドイツ国外移籍を予想していた。
するとドイツメディア『WAZ』は10日、レバークーゼン戦で復帰の可能性を伝えた上で、「浅野をはじめ一部の選手にとっては、レバークーゼン戦が最後のホームゲームになるかもしれない」と指摘。選手側が100万ユーロ(約1億6000万円)未満から150万ユーロ(約2億4000万円)への年俸引き上げを求めたという報道も飛ぶなど、今季限りでの退団が既定路線との見解を示した。
今季のブンデスリーガ王者を相手に、序盤からチャンスを演出していた浅野。不本意な形でボーフムでのホーム最終戦を終えることになるかもしれない。
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