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日本代表がドイツ下してイランに敗れたワケ。遠藤保仁「ギャップに苦しんだ」

日本代表 写真:Getty Images

 日本代表OBの遠藤保仁氏(現ガンバ大阪コーチ)と松井大輔氏が、森保ジャパンを分析。イラン代表相手に敗れ、ベスト8という結果に終わったAFCアジアカップの戦いぶりから、今の代表チームが抱える問題点を指摘している。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』では、今月25日に「遠藤保仁 特別番組 ~走り続けた26年の記憶~」が公開。遠藤氏と松井氏による対談の様子が収められているが、両者の関心はアジアカップ準々決勝イラン戦にも向いている。

 遠藤氏は「イラン戦の前半見て、『これは勝った』と思った。後半ボンボンと(ロングボールを)蹴られて、力負けみたいな感じだった。イラク戦も見ていたけど、やっぱり日本はロングボールでガツガツ来るチームに弱い。パスを繋ぐチームには強いけど、ボールを蹴ってフィジカルで勝負するチームには苦戦するなと。苦戦するならば、イランだろうなと思っていた」と、森保ジャパンの弱点の分析。

 MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF遠藤航(リバプール)など、欧州で活躍する選手が多いだけに、「今の代表選手はヨーロッパでの経験がある。メンタルは問題ない」と太鼓判を押した一方で、「アジアと世界で戦い方が変わる。アジアではボール持てるけど、世界では持てなくなるという。そのギャップに苦しんだんじゃない」と日本代表の抱えるジレンマに言及している。

 また、松井氏は「(アジアと世界の)どっちに基準を置くかという点で、チーム作りが難しい」と指摘。遠藤氏も「どっちに基準を置くかとなれば、今や世界になる。だけど、アジアでは日本がダントツで一番強いと思っているから」と、森保ジャパンの現在地について私見を述べた。

 カタールW杯では、ポゼッションサッカーを志向するドイツやスペイン相手に勝利した一方、アジアカップの舞台でフィジカル勝負を強みとするイランに敗れた日本代表。W杯優勝という目標を掲げる中、本大会出場にむけて乗り越えるべき壁は高いかもしれない。