日本代表DF藤井陽也は現在、名古屋グランパスからベルギー1部KVコルトレイクへ期限付き移籍中。チームメイトのDF角田涼太朗が負傷離脱する中、今季限りでコルトレイクを退団するかもしれない。
昨年3月に日本代表へ初めて招集された藤井は、昨季のJ1リーグ全34試合でスタメン出場すると、今年1月1日開催の国際親善試合タイ戦でも先発出場。AFCアジアカップ参戦は叶わなかったが、1月10日にコルトレイクへの期限付き移籍が正式決定。同クラブは買い取りオプションが付いていることを明らかにしていた。
1月20日の第21節スタンダール・リエージュ戦でフル出場により、新天地デビューを果たした藤井。第22節OHルーヴェン戦以降は、角田とのセンターバックコンビで4試合つづけてフル出場していたが、先月18日の第26節ユニオンSG戦前に負傷。ベルギーメディア『Voetbal』が24日に「藤井は復帰まで少なくとも1か月を要する」と報じると、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の代表メンバーから外れた。
角田、藤井を負傷により欠くコルトレイクだが、今季のベルギー1部レギュラーシーズンを、16クラブ中15位で終了。4月7日から5月12日にかけて、下位4クラブによる2部降格プレーオフ6試合を戦うことになった。このプレーオフでは、下位2クラブが自動降格になるほか、14位のクラブは2部上位クラブとのプレーオフへ。コルトレイクは13位シャルルロワSCから勝ち点5差であるだけに、自力での1部残留は厳しい状況。2部降格の場合、補強予算を縮小して藤井の買い取りオプションを行使しない可能性は十分に考えられる。
なお、藤井にはコルトレイクのみならず、ベルギー1部の強豪アンデルレヒトも関心。同クラブのイェスパー・フレドべアCEO(最高経営責任者)は、コルトレイク移籍決定直後にベルギー紙『Het Nieuwsblad』のインタビューで「藤井がコルトレイクでどのような活躍をするのか、我々は興味を持っている」と、引き続き日本代表DFの動向を注視する構えを見せていた。角田の怪我が心配される中、コルトレイクの残留争い、そして今季終了後の藤井の去就にも注目が集まる。
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