元スペイン代表MFフアン・マタは、2023シーズン限りでヴィッセル神戸を契約満了により退団。日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダなど、ラ・リーガ(スペイン1部)複数クラブが新天地候補に浮上しているという。
マタはバレンシア、チェルシーなど欧州複数クラブでプレーしたほか、マンチェスター・ユナイテッド時代には元日本代表MF香川真司(現セレッソ大阪)とチームメイトに。2022/23シーズン終了後にトルコ1部ガラタサライを契約満了により退団した後はしばらくフリーの身だったが、昨年9月3日に神戸加入が正式決定した。
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタにかわるスター選手として注目を集めたマタだったが、ハードワークを重視する吉田孝行監督の方針もあり、9月16日のサンフレッチェ広島戦でデビューして以降、公式戦での出番はなし。出場時間わずか10分で、今月6日に神戸退団が正式決定している。
マタの去就を巡っては、スペインメディア『fichajes』が7日に「マタの代理人は、ソシエダ、セビージャ、バレンシアに連絡をとった。選手本人はしばらくの間、現役引退を検討していたが、引退前にスペインでプレーしたいと思っている」とリポート。
「彼には非常に興味深いプロフィールと豊富な経験がある」とした上で、移籍金ゼロでの獲得が魅力的であることを伝えた一方で、選手サイドが減俸を受け入れる必要性も伝えている。
また『fichajes』はソシエダが過去にもマタの獲得を狙っていたことを紹介した上で「彼らはマタのことを完全に理解しているので、彼を取り戻すのは理想的だ」と主張。セビージャについては「財政面で複雑な状況にある」とした上で「移籍金ゼロでの獲得は理想的だ」と綴っている。
なおソシエダは今季ラ・リーガ19試合を終えて、来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏の4位ビルバオから勝ち点6差の6位につけているほか、CLでは決勝トーナメントに進出。ただ久保がAFCアジアカップの日本代表に招集されたことにより、戦力低下の可能性が心配されている。久保の穴を埋める目的でマタを獲得するとなれば、2月以降に日本代表MFとマタがポジション争いを演じる可能性も考えられる。
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