第15節の注目ポイント
第15節では、まずユナイテッドのMFコビー・メイヌーがどれほどのインパクトを残せるかどうかに注目である。メイヌーは第13節のエバートン戦(3-0)にて初スタメン出場を果たすと、続く第14節のニューカッスル・ユナイテッド戦(0-1)でもスタメンに抜擢。中盤の底でボールを引き出し前線にボールを運ぶプレーによって、ビルドアップにおける潤滑油として機能した。
これにはユナイテッドのOBであるロイ・キーン氏やガリー・ネビル氏たちも『Sky Sports』で称賛。中盤における新たなスターが思わぬ形で登場する形になった。しかし同時に、わずか2試合のスタメン出場だけで18歳の青年を手放しで称賛することも時期尚早ではあり、おそらくこのチェルシー戦でのパフォーマンスが彼への評価を確実なものにするための絶好の機会となるだろう。青年が大舞台でどう自身のポテンシャルを発揮し、ユナイテッドをさらに上のレベルにまで引き上げることができるだろうか。
チェルシーに関しては、第14節ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン戦(3-2)でMFコナー・ギャラガーが退場処分を受けてしまったため第15節は出場停止になる。ここまでプレミアリーグ全試合でスタメン出場をしているギャラガーの代わりに誰が出場するのかという点に注目だが、あれほどのインテンシティでプレーができる選手はそう多くはない。
また、おそらくMFエンソ・フェルナンデスとカイセドが中盤の2枚としてスタメン出場がほぼ確実であることを考えると、前節と同様に[4-2-3-1]のシステムで戦うのかどうかという点には疑問が生まれる。そのため筆者は、出場停止明けのDFリース・ジェームスとDFマルク・ククレジャをサイドに起用した[5-2-3]の布陣で挑むと予想。今季ここまでビッグ6(リバプール、シティ、アーセナル、トッテナム)との対戦で負けていないチェルシーだけに、上昇志向のある若手たちが強気の姿勢で臨むことが期待される。
前回対戦とは異なる様相
ユナイテッドとチェルシーの対戦は通算193回、そのうち82試合でユナイテッドが勝利している。また前回の対戦(プレミアリーグ2022/23第32節、5月26日)ではユナイテッドがチェルシーに4-1で勝利を飾った。
しかし、今第15節で対戦する両チームの様相は、前回対戦時とはまるで違うものだ。まずはCL圏内(4位以内)に入り込むための1歩目として、お互いを格好の餌食と考えていることは間違いなく、この試合がチームと選手たちにとってのあらゆる分岐点になるだろう。
プレミアリーグという荒野で生き残るために、象徴的なプレーが生まれることを期待する。
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