かつて鹿島アントラーズを率いていたアントニオ・カルロス・ザーゴ氏が先月末、ボリビア代表監督に就任。FIFAワールドカップ・北中米大会(北中米W杯)南米予選で4連敗と苦しむチームの立て直しを託された。
ボリビア代表は1994年のアメリカ大会を最後に、W杯本大会出場はなし。カタールW杯南米予選では4勝3分11敗と、10か国中9位という結果に終わっていた。すると北中米W杯南米予選では、今年9月に強豪ブラジル、アルゼンチン相手に地力の差を見せつけられたほか、10月はエクアドル、パラグアイ相手に敗れていた。
この結果を受けて、ボリビアサッカー連盟(FBF)は先月24日にグスタボ・コスタス監督を解任。カタールW杯で森保ジャパンを下した元コスタリカ代表監督のルイス・フェルナンド・スアレス氏も後任候補に上がる中、FBFは先月31日にザーゴ氏と正式にサインを交わした。
また米メディア『ESPN』によると、ザーゴ氏はボリビア代表監督就任を受けて「まだ北中米W杯予選通過の可能性はあると思う。勝ち点ゼロとはいえ、まだ4試合しか終わっていない。それに予選は今年9月に始まったばかりだ。今、最も大事なのは今月のペルー戦で勝利することだ」と意気込みを語ったという。
ザーゴ氏は柏レイソルでプレーしたほか、2000/01シーズンには元日本代表の中田英寿氏らとともにローマのセリエA(イタリア1部)優勝に貢献。現役引退後はブラジル国内の複数クラブを率いたほか、2020年1月から鹿島を指揮。ただ鹿島ではタイトルを獲得できず、翌年4月に成績不振により監督解任となっていた。
そして鹿島退団後は2021年7月からボリビア1部ボリバルを指揮。2022シーズン前期でリーグ優勝を果たすなど実績を積み重ねたが、昨年12月に退任。今年4月下旬からブラジル1部コリチーバを率いていたが、わずか2か月で解任されていた。
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