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札幌から期限付き移籍。金子拓郎に影響は?ディナモ・ザグレブが監督交代

金子拓郎 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍により加入しているMF金子拓郎の今後が心配される。クロアチア1部ディナモ・ザグレブが今月21日に監督交代を公式発表した。

 金子は札幌の主力選手として活躍すると、先月25日にディナモ・ザグレブへの移籍が正式決定。29日のクロアチア1部第2節イストラ戦で早速フル出場し、チームの勝利に貢献。今月5日のリーグ戦でも右サイドで先発出場したが、15日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦1stレグのAEKアテネ戦では84分に途中出場。19日の2ndレグでは出番がなかった。

 そんな中、ディナモ・ザグレブは21日にイゴール・ビシュチャン監督との契約解除を公式発表。ビシュチャンは今年4月はじめにディナモ・ザグレブの監督に就任すると、2022/23シーズンの残り試合で6勝3分。チームをクロアチア1部リーグ6連覇に導いたが、今季はここまでリーグ戦で1勝1分1敗。AEKアテネとのCL予選では1分1敗に終わり、グループステージ参戦への道を絶たれている。

 またディナモ・ザグレブはビシュチャンの後任として、クロアチア1部HNKリエカからセルゲイ・ヤキロヴィッチ氏を引き抜き。同氏は2015年の現役引退後、スロベニア1部NKマリボルなど複数クラブを率いたほか、リエカでは昨年11月から指揮を執っていた。

 新天地デビュー戦後に、クロアチア紙『Sportske novosti』から「クロアチアでのプレーに慣れて十分な出場時間を得たら、単なるマーケティング目的の選手ではなく、より具体的な存在に成長する可能性がある」と評された金子。今回の監督交代が同選手の起用法にどのような影響を与えるのか注目が集まる。