Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM藤田譲瑠チマがSTVV移籍合意。現地反応「日本人選手の中盤独占で…」

藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

 横浜F・マリノス所属の日本代表MF藤田譲瑠チマが、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)移籍で合意に達したようだ。

 藤田の去就については、日本の一部メディアがSTVVへ完全移籍の可能性を報じているが、ベルギー紙『HVBL』は今月25日に「STVVがまたひとり、日本人選手をに連れてくる。藤田の獲得で合意に達した」とリポート。STVVが藤田の獲得に動いた理由を以下のように綴っている。

 「STVVの中盤では、モリー・コナテとフランク・ボヤが退団した。藤田は2選手とは異なるプレースタイルを兼ね備えている。トルステン・フィンク監督はSTVVの中盤でテクニックに優れた選手を好んでおり、“潰し役”は望んでいない」

 STVVはガンバ大阪からMF山本理仁を獲得しているほか、アルビレックス新潟からMF伊藤涼太郎を引き抜いた。中盤の陣容が一新されただけに、『HVBL』は「STVVのセントラルミッドフィルダー全員が日本を彩る日も近い。その場合、藤田は“6番”(ボランチ)として機能し、山本が藤田の横に並ぶ。伊藤は“10番”(トップ下)としてプレーする可能性がある」と綴っている。

 藤田は2020年、東京ヴェルディのトップチームに昇格すると、徳島ヴォルティスをへて2021シーズン終了後に横浜FMへ加入。2022シーズンにJ1リーグ29試合の出場で、J1制覇に大きく貢献。今季はここまでリーグ戦17試合でプレーも、スタメン出場は6試合にとどまっている。

 また今年1月には、21歳以下で守備的MFのプレーメイカーを対象とした『CIESフットボール・オブザーバトリー(スポーツ国際研究センター)』の算出データで世界トップ10入り。国際サッカー連盟(FIFA)の関連調査機関であるスポーツ国際研究センターが算出した「経験資本」の数値で世界第7位に輝いたほか、市場価値は350万ユーロ(約4億9500万円)と推定されている。