元柏GK中村航輔に仏1部2クラブ関心。現地紙「ポルティモネンセ退団間近」

　元柏レイソル所属選手の日本代表GK中村航輔は、ポルティモネンセの正守護神としてポルトガル1部を代表するゴールキーパーに成長。トルコ1部フェネルバフチェ移籍の可能性が取りざたされる中、ここにきてリーグアン（フランス1部）所属の複数クラブが新天地候補にあがっている。

　中村は2021年に柏からポルティモネンセへ完全移籍も、2021/22シーズンまではトップチームでの出場機会に恵まれなかった。しかし昨年8月にGKサムエルがFCポルトへ移籍したことをきっかけに、正守護神に定着。昨年9月から2022/23シーズン最終戦までリーグ戦全試合でフル出場すると、今年1月にはポルトガル1部リーグのセーブ数で1位となり話題を呼んでいた。

　同選手とポルティモネンセの契約期間は2025年6月までであり、4000万ユーロ（約60億円）の契約解除条項が盛り込まれている。またポルトガル紙『O JOGO』は先月末に「リヨンが移籍金350万ユーロ（約5億2000万円）でオファー提示も、ポルティモネンセが却下」と報じていた。

　しかしポルトガル紙『レコルド』は今月10日に「ポルティモネンセ中村は、出口に近い」と見出しをうつなど、同選手が移籍に近づいていることに言及。フェネルバフチェからのオファーを伝えた上で「ASモナコとリヨンも彼に注目している」と伝えている。

　リヨンはリーグアンを7度制した強豪。ただ2022/23シーズンは首位パリ・サンジェルマンから勝ち点23差の7位に終わっている。一方のモナコは2016/17シーズンにリーグ優勝。2022/23シーズンからMF南野拓実が在籍しているほか、かつてアイントラハト・フランクフルトでMF長谷部誠を指導していたアドルフ・ヒュッター氏を招へいしている。

　なおトルコメディア『Radyo Gol』の報道によると、フェネルバフチェは移籍金500万ユーロ（約7億7000万円）でオファーを提示。同選手を他クラブに放出する際に得る移籍金の一部をポルティモネンセに支払うことも条件に盛り込んだが、ポルティモネンセは移籍金を600万ユーロ（約9億3000万円）を要求したという。