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日本代表復帰・中村航輔にフランス移籍浮上。伊東純也との柏対決実現か

中村航輔 写真:Getty Images

 ポルトガル1部ポルティモネンセ所属GK中村航輔は、今年6月のキリンチャレンジカップで日本代表に復帰。同選手への評価が高まる中、ここにきてオリンピック・リヨンが獲得オファーを提示。スタッド・ランス所属FW伊東純也との“柏レイソル”対決がリーグアン(フランス1部)の舞台で実現する可能性が浮上している。

 同選手は2021年に柏からポルティモネンセへ完全移籍も、昨季まではトップチームでの出番に恵まれなかった。しかし昨年8月にGKサムエルがFCポルトへ移籍したことをきっかけに、正守護神に定着。昨年9月から先月28日の今季最終戦までリーグ戦全試合フル出場。6度のクリーンシートを達成するなど、ポルトガル1部屈指のゴールキーパーとして活躍している。

 中村とポルティモネンセの契約は2025年6月までであるほか、4000万ユーロ(約60億円)の契約解除条項が盛り込まれている。またポルトガル紙『レコルド』は先月下旬、同選手の去就について「中村は素晴らしいシーズンを過ごしており、特に日本で注目を浴びている。移籍の可能性があるが、ポルティモネンセは彼を引き留めたいと考えている」と伝えていた。

 ポルトガル紙『O JOGO』の報道によると、リヨンは移籍金350万ユーロ(約5億2000万円)のオファーを提示したとのこと。しかしポルティモネンセは契約解除金よりも大幅に低い金額であることにくわえて、中村を「来季にむけての最高の資産」と位置付けていることから、オファーを却下したという。

 なおリヨンは今季残り1試合で18勝8分11敗。来季UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の2位ランスから19ポイント差の7位に甘んじている。かつて柏を支えていた伊東と中村の直接対決実現が期待される。