Jリーグ 町田ゼルビア

町田GKウィリアム「VAR導入を…」秋田戦誤審で山本雄大主審を擁護

ポープ・ウィリアム(大分トリニータ在籍時) 写真:Getty Images

 FC町田ゼルビア所属GKポープ・ウィリアムは今月8日、明治安田生命J2リーグ第8節のブラウブリッツ秋田戦で先発出場。秋田所属FW青木翔大のロングシュートを巡るノーゴール判定で山本雄大主審への批判が相次ぐ中、同主審を擁護。判定に対する自身のスタンスを述べるとともに、今回のような誤審を防ぐための方法を提案している。

 この試合では0-0で迎えた前半8分、青木がハーフウェーライン付近からロングシュート。少し前目のポジションをとっていたウィリアムは慌ててゴール前に戻り、シュートを左手で弾いた。しかしDAZNの中継映像では、こぼれたボールがゴールラインを割ったように見えたが、ウィリアムはポストに当たって跳ね返ってきたボールをキャッチ。プレーを再開すると、秋田の選手がゴールをアピールしたものの山本主審や副審はこれを認めなかった。

 またこのシーンは、ツイッター上で瞬く間に拡散。「また山本雄大の誤審かよ」、「最近誤審多いなあ」と審判団に対する厳しい声が上がる一方で、「あの位置からだと主審や副審は見えなかったかもしれない」、「このシーンはテクノロジーの導入でしか解決できない」といった擁護の意見も。「ゴールキーパーが自己申告すべき」といったウィリアムに対する批判も沸き起こっている。

 このノーゴール判定を巡る議論が白熱する中、ウィリアムは試合後の自身のインスタグラムアカウントを更新。「秋田戦での判定について」と題して、ゴールを自己申告しなかった理由を以下のように綴っている。

 「まず判定についてですが、どう見てもゴールですし、自分も気づいてました。ハーフタイムに主審の山本さんにはゴールでしたと伝えました。判定が覆らないのはルール上仕方がないです。かといって試合中に自らゴールですと認めるわけにはいかないですし、そんなことはできません。白々しくプレーを続けたことに後悔はありませんし、プロの選手として当たり前のことをしたまでです」

 また山本主審への批判が相次いでいることに対しては、「次にレフェリーの方ですが、シチュエーション的にあの距離からボールに追いつくことはできませんし、遠くて分からないです。見え方も違うので難しい判断になります」と持論を展開。

 「実際に去年も自分達が昇格を争う中、不利になるゴールライン際の判定が2つありました。納得はできなかったですけどそれも含めてサッカーです」

 「僕は去年Instagram上でその判定について意見を述べました。だから今回はこうして当事者としての意見を述べないといけません」と、誤審に対する自身のスタンスを述べる。

 そして「正直に言いますけど、これは誰も責められるべき事象ではありません。審判団の方々も自分もです。こういうことを防ぐにはJリーグにゴールラインテクノロジーか追加副審またはVARを導入してもらう以外に方法はありません」と、再発防止策を提案して締め括っている。