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セルティック移籍・横浜FM岩田智輝を絶賛!元大分監督「私の中で最も…」

岩田智輝 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノス所属で今季のJリーグMVPに輝いた日本代表MF岩田智輝(25)は、アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックへの移籍がほぼ確実とみられている。そんな中、イギリス国内では大分トリニータ元監督である片野坂知宏氏の同選手に対する評価が話題を呼んでいる。

 岩田智輝は2016年に大分トリニータのトップチームに昇格。プロ1年目から片野坂知宏元監督のもとで出場機会を確保し、2016シーズンのJ3優勝や2018シーズンのJ1昇格に大きく貢献。2020シーズン終了後に大分トリニータから横浜F・マリノスへ完全移籍すると、中盤やセンターバック、サイドバックなど複数ポジションでプレー。今季はリーグ戦ほぼ全試合に出場してJ1優勝を成し遂げるとともに、Jリーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞している。

 同選手の去就については、『スコティッシュ・デイリーメール』が今月24日に「セルティックが岩田智輝をリストアップした」と報道。今冬セルティック退団が確実視されているMF井手口陽介(26)の後釜だと伝えると、26日になって『ザ・セルティック・スター』は「100万ドル(約1億3000万円)の買い取りオプションが付いたレンタル移籍で加入する」とリポートしている。

 そんな中、英紙『デイリーレコード』は大分トリニータで岩田智輝の指導に当たっていた片野坂知宏氏のコメントを紹介。これによると片野坂知宏氏は同選手について「岩田智輝はとても真剣にサッカーに向き合う選手です。私の中では、彼は最もハードなトレーニングを積み重ねる選手のひとりです。信じられないほど素晴らしい努力を重ね、(今季のJリーグMVPという)今の地位を築いたんですよ」

 「彼はもっとうまくなりたいという思いから、よく全体トレーニング終了後に残って練習していましたよ。彼とは5年間一緒に過ごしましたけど、シーズンを追うごとに成長していく彼の姿を見るのは素晴らしいことでした。彼の姿勢はつねに模範的でしたね」と、同選手のメンタリティを高く評価。

 「(プレースタイルにおいて)私は彼のユーティリティ性を気に入っていますよ。彼はボランチ、右サイドバック、センターバックでプレーしていますけど、どのポジションでも素晴らしいプレーを見せています。異なるポジションでプレーするたびに、彼はさらに良くなっていったと思いますね」と、複数ポジションでプレーすることによる同選手の進化にも触れたという。

 そして教え子がJリーグMVPを獲得したことについては「歴代のJリーグMVP受賞選手はストライカーや攻撃的MFが多かっただけに、彼がいかに優れた選手であるかを示しています。サッカーに専念していますし、これからどんどん良くなっていくと思いますよ」とコメントを残したようだ。

 この片野坂知宏氏のコメントをうけて『デイリーレコード』は「片野坂知宏氏はセルティックが岩田智輝との契約を完了させた場合、セルティックファンが何を期待できるか語った。この大分トリニータ元監督は、彼がセルティックにはまると考えている」と綴るなど、同選手に期待を寄せている。