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DAZN批判再び!W杯中継・ABEMA藤田晋社長のエンジニア称賛で比較対象に

DAZN 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)決勝・アルゼンチン代表対フランス代表が19日に開催。FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)とFWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)がゴールを奪い合う中、アルゼンチン代表がPK戦を制して36年ぶりのW杯優勝を果たした。試合後、インターネットテレビ局『ABEMA TV』の藤田晋代表取締役社長にはSNSを通じて感謝のメッセージが多数寄せられているほか、スポーツの定額制動画配信サービス『DAZN』とのクオリティの差に再び注目が集まっている。

 ワールドカップはこれまでNHKや民放各局で中継されていたが、カタールW杯は放映権料の高騰もありTBSや日本テレビ、テレビ東京の3社が撤退。しかし『ABEMA TV』での全試合無料生中継や、元日本代表MF本田圭佑(無所属)の解説が反響を呼んでいた。

 また日本代表対スペイン代表を生中継した12月2日は、視聴者数が過去最高の1700万人を記録。6日の日本代表対クロアチア代表では、入場制限を行う可能性があることを告知。前半終了間際にFW前田大然(セルティック)が先制ゴールをあげた直後にアクセス集中による入場制限を実施したが、その後大きな混乱はなく放送を終えていた。

 株式会社ABEMATVの親会社である『株式会社サイバーエージェント』の藤田晋社長は、決勝戦終了直後に自身のツイッターアカウントを更新。「W杯、64試合、無事に中継を終えることが出来ました。ご視聴頂いたみなさま、有難うございました」と、視聴者に感謝の思いを伝えている。

 つづけて「とんでもなく素晴らしい大会になったのは幸運でしたが、過去例のない大規模アクセスを大きな事故なく捌ききったABEMAのエンジニアの功績を讃えたいです。 よく頑張った!」と、スタッフを称賛。

 「地上波と同じ熱量でABEMAに取り組んでくれた、テレビ朝日の皆さま、ありがとうございました。国際スポーツの制作と中継の経験豊富な安心感、半端なかったです。あと、圭佑くんには特別感謝です、ありがとう。ぜんぶ最高でした!」と綴っている。

 この投稿にはABEMA TVや藤田晋社長に対する感謝のコメントが殺到しているが、一部からはDAZNに対する厳しい意見も。「ABEMA良かったな。クルクルなかったし、変に画質が落ちることもなかった。それに対してDAZNは…」、「DAZN高いのに、ABEMAの方がクオリティ高い」、「無料のABEMAと有料のDAZN」、「DAZNは反省してほしい」といった声が上がっているほか、藤田晋社長に対して「あらゆるコンテンツをDAZNから引っこ抜いて下さい」といった要望が寄せられている。

 なおDAZNは昨年8月、W杯予選やAFCアジアカップ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)など、AFC主催全試合の放映権を獲得。アジアサッカー連盟と2028年までの長期契約を結んでいるが、カタールW杯最終予選のアウェイゲームが地上波で中継されないことに対して不満が沸き起こっていた。