Jリーグ 横浜F・マリノス

天野純「横浜FMの頃よりも…」韓国・蔚山現代へ完全移籍の可能性語る

天野純 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスから蔚山現代へレンタル移籍中の元日本代表MF天野純(30)が、韓国メディアに対して自身の将来について語った。

 天野純は今年1月に蔚山現代へレンタル移籍により加入すると、今季のKリーグ(韓国1部)で攻撃陣の中心選手として活躍。ここまでリーグ戦14試合中9試合の先発出場で5ゴール1アシストと結果を残している。また、今月25日の韓国FAカップ・ラウンド16の慶南FC戦でも先制ゴールを叩き出し、チームの勝利に貢献していた。

 そんな天野純はすでに蔚山現代のサポーターから絶大な支持を得ており、来季以降もチームに留まることが期待されている。

 その中、本人は韓国メディア『フットボリスト』のインタビューに対応。韓国サッカー界挑戦1年目の心境を問われると「決心してここに来てからも、試合に出るまでは正直不安でしたね。もちろん今は好調ですけど、まだこのクラブの絶対的な存在にはなれていないと思うんです。もっと圧倒的に、その部分を見せないといけないと思います」と語っている。

 そして蔚山現代へ完全移籍する可能性について「ここに来て、こんなに楽しくサッカーができていますし、充実していますよ。生活面で不満はまったくないですし、自分も家族も純粋にこの場所を楽しんでいます」

 「ひとりのサッカー選手として、試合に出て結果を残すことが一番幸せなことだと思います。もちろん、もっと頑張らないといけないのは事実ですが、楽しくサッカーをして満足しているので、完全移籍をしたいと心の中では思っています」

 「周りから『マリノスにいたときより、ずっとサッカーを楽しんでいるみたい』という話をよく聞きます。周りからそういう見られ方をすると、自分も本当にそうなのかなと思うし、気持ちいいですね。完全移籍したいですよ」と完全移籍の意向を断言。

 つづけて「(家族は)海外での生活に慣れるまで時間がかかりましたが、所属事務所がたくさん助けてくれているので、問題や不便はまったくありません。慣れたらもっと楽しいことがあると思いますし、韓国語ももっと勉強して、韓国での生活していけたらと思います」と、韓国での生活についても語った。

 なお、蔚山現代はリーグ戦14試合を終えた時点で勝ち点33を獲得。2位の全北現代に8ポイント差をつけて首位を走っている。昨季限りでガンバ大阪を退団した韓国代表DFキム・ヨングォン(32)や元浦和レッズのブラジル人FWレオナルド(24)らとともに、チームの快進撃に大きく寄与しているだけに、天野純は今まさに充実期を迎えている。