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守田英正、スポルティングCP移籍破談報道も…中国投資家が売却容認か

守田英正 写真:Getty Images

 CDサンタ・クララ所属の日本代表MF守田英正(27)は、プリメイラリーガ(ポルトガル1部)の強豪スポルティングCPへ完全移籍が破談に終わる可能性が伝えられていた。しかし、ポルトガル紙『レコルド』はCDサンタ・クララ内部の問題が同選手の移籍交渉に影響を与えないと主張している。

 守田英正の去就については、今年3月にスポルティングCPが同選手の獲得にむけてCDサンタ・クララとの交渉を始めたとポルトガル国内の複数メディアが報道。先月末には「移籍金350万ユーロ(約4億7000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)」という条件で大筋合意に達すると、先週にはスポルティングCPが早期取引成立にむけて移籍金を380万ユーロ(約5億1000万円)まで増額したと伝えられていた。

 その中ポルトガル紙『A BOLA』は今月14日、CDサンタ・クララの経営権が中国の投資グループに移行する見通しであることを理由に守田英正の移籍交渉が白紙になる可能性があると報道。スポルティングCPがCDサンタ・クララ側の移籍に関する手続きが遅れていることにより、ターゲットを変更する可能性があると伝えていた。

 CDサンタ・クララのリカルド・パチェコ会長も中国資本のクラブ経営権取得により、守田英正の移籍が破談に終わる可能性があると主張していた。しかし、『レコルド』は「スポルティングCPの移籍金380万ユーロによるオファーを、CDサンタ・クララ株式の48.6% を保持する(中国人投資家の)グレン・ラウによって受け入れられるだろう」

 「近い将来、CDサンタ・クララのオーナーが変わるかもしれないが、選手自身がすでにスポルティングCP移籍を望んでいることを明かしているため、CDサンタ・クララ内部の変化は、スポルティングCPとモリタの契約を危険にさらすことはないはずだ」と報道。守田英正のスポルティングCP移籍は既定路線という見解を示した。

 くわえて『レコルド』は、スポルティングCPと同選手の契約期間が5年であるほか、4500万ユーロ(約60億8000万円)の契約解除金も設定されると伝えている。

 なお、守田英正は2020年1月に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからCDサンタ・クララへ完全移籍。海外挑戦1年目から中盤センターでレギュラーに定着すると、今季もリーグ戦34試合中25試合で先発出場。複数回にわたり監督交代が行われる中でも主力選手として本来のパフォーマンスを発揮していた。