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伊藤洋輝、遠藤航の代役抜てきならずも…マインツ戦無失点で現地メディア高評価!

伊藤洋輝 写真:Getty Images

 VfBシュツットガルト所属のDF伊藤洋輝(22)は16日、ブンデスリーガ第30節・マインツ戦でセンターバックとして先発出場。新型コロナウイルス陽性である日本代表MF遠藤航(29)の代役とはならなかったものの、無失点に抑えたこともあり現地メディアから高評価を受けている。

 伊藤洋輝は昨年6月にジュビロ磐田からVfBシュツットガルトに加入すると、海外挑戦1年目にしてセンターバックでレギュラーに定着。今季ここまでリーグ戦29試合中21試合で先発出場しており、左サイドバックを任されることもあった。

 その中、VfBシュツットガルトは今月11日に遠藤航の新型コロナウイルス陽性を公式発表。ドイツ・シュツットガルトの地元紙『Heilbronner Stimme』はマインツ戦における遠藤航の代役として、本職がセンターバックであるDFヴァルデマール・アントン(25)や伊藤洋輝のコンバート、それに今季ここまでブンデスリーガでわずか3試合の出場であるMFエンツォ・ミロー(19)の抜擢の可能性を伝えていた。

 ペルグリノ・マタラッツォ監督はマインツ戦で遠藤航にかわりアントンを中盤の底のポジションで起用。伊藤洋輝はセンターバックのポジションでフル出場。本来のパフォーマンスを発揮したものの、攻撃陣が振るわず試合は0-0のドローに終わっている。

 ドイツメディア『ZVW』は試合後、マインツ戦におけるVfBシュツットガルトの選手の採点を掲載。伊藤洋輝に対して「2.5」という及第点以上の評価(ドイツでは1から6までの評価であり、数字が小さいほど高評価。及第点は「3」)を与えている。

 そして同選手のパフォーマンスについて「前節のドルトムント戦と同じく、(コンスタンティノス・)マヴロパノスとのセンターバックコンビを形成。いつものように、興奮することなく、落ち着いた印象を与えることができた」

 「前半27分頃、マブロパノスと衝突し、鼻血を出して退場したが、プレーは続行できた。大きなミスもなく、中央をうまくコントロールした。デュエル率だけは向上させることができた(57%)」とプレーの安定感を評価している。

 なお、『ZVW』はギリシャ人DFコンスタンティノス・マヴロパノス(24)に対して「1.5」とチーム内最高評価を与えた一方、攻撃陣に対しては軒並み「4.5」以上と厳しい評価を下している。また、VfBシュツットガルトはマインツ戦でのドローにより暫定で2部入れ替え戦圏内の16位に転落している。