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元横浜FMティーラトンがキーマン!?東京Vアルハン定位置奪取をインドネシアメディア予想

ィーラトン・ブンマタン 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディは16日、インドネシア代表DFプラタマ・アルハン・アリフ・リファイ(20)の獲得を公式発表している。そんなアルハンがJリーグの舞台で活躍できる可能性についてインドネシアメディア『skor』は22日、昨季まで横浜F・マリノスに所属していたタイ代表DFティーラトン・ブンマタン(32)の成功例がカギを握るという見解を示した。

 アルハンは2020年にPSISスマランのトップチームに昇格。2020年にU19インドネシア代表で8試合に出場すると、昨年5月にはA代表でデビュー。FIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選では3試合にフル出場したほか、昨年12月上旬から先月1日にかけて行われたAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では8試合中6試合に出場して2ゴール2アシストをマーク。主力選手としてインドネシア代表の準優勝に大きく貢献していた。

 同選手を巡っては、Kリーグ2(韓国2部)の大田ハナシチズンが獲得に乗り出していたほか、セリエA(イタリア1部)のラツィオからの関心も伝えられていた。しかし、東京ヴェルディが昨年8月から獲得にむけての検討や交渉を行うと、複数クラブとの争奪戦を制している。

 『skor』は「ティーラトンから学ぶことで、彼は東京ヴェルディでレギュラーとしてプレーするチャンスが生まれる」という見出しのもと、アルハンの今後を展望している。

 記事内ではJリーグ挑戦経験を持つ東南アジア出身の選手が南米や欧州から来た選手とのポジション争いを強いられるケースが多かったことに言及。その一方でアルハンと同じく左サイドバックを主戦場とするティーラトンが横浜F・マリノスでレギュラーに定着し、東南アジア出身の選手として初めてJ1リーグのタイトルを手に入れたことを紹介。左サイドバックは他の外国籍選手との競争が比較的少ないポジションであり、アルハンが東京ヴェルディでレギュラーに定着できる可能性が高いと主張している。

 これにくわえて、東京ヴェルディ率いる堀孝史監督がJ2リーグ開幕節・V・ファーレン長崎戦で右サイドバックを本職とするDF深澤大輝(23)が左サイドバックのポジションで出場したことや、DF山口竜弥(22)がメンバー外だったことにも触れている。

 なおティーラトンはヴィッセル神戸でプレーした後、2019年にタイ・リーグ1(タイ1部)のムアントン・ユナイテッドから横浜F・マリノスへ移籍。昨季は序盤に負傷離脱していたものの、リーグ戦23試合で先発出場。左サイドバックの主力としてアンジェ・ポステコグルー元監督やケヴィン・マスカット現監督から信頼を寄せられていたが、シーズン終了後にブリーラム・ユナイテッドへ電撃復帰している。