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東京V、前監督のパワハラ問題で処分!Jリーグから100万円の罰金

東京ヴェルディのサポーター 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディは24日午後、永井秀樹前監督のパワーハラスメント(パワハラ)行為についてJリーグから処分通知を受けたことを公式発表している。

 東京ヴェルディの永井秀樹前監督を巡っては、パワハラにより選手に対して精神的苦痛を与えていたと伝えられている。また、一部メディアはクラブによる調査が進んでおらず、東京ヴェルディの選手会がJリーグに対して意見書を提出したと報道。クラブの主導でパワハラ問題が隠ぺいされる可能性を指摘していたが、東京ヴェルディは7月下旬から4度にわたってJリーグに対して調査の進捗状況を報告していることから、隠ぺいには当たらないと主張していた。

 また、週刊誌『FRIDAY』や『デイリー新潮』など複数メディアが永井秀樹前監督のパワハラ行為に及んでいる際の肉声をはじめクラブの内部情報を報道。これに対して、東京ヴェルディは「当クラブが調査を委ねているコンプライアンス委員会の調査中であるにもかかわらず、当クラブ及び調査対象者(当クラブのスタッフ・選手含む)のプライバシー保護が守られておらず、また、コンプライアンス委員会の調査に対しても支障をきたす可能性があることから、当クラブとしては非常に遺憾であり、しかるべき対応を検討いたします」と法的措置の構えを見せていた。

 その中、クラブは「12月23日、Jリーグより7月26日に立ち上げた『トップチーム運営状況に関するコンプライアンス委員会』による調査及びモニタリング結果が記載された報告書において認定された事実に基づき、Jリーグの信用を毀損したことを理由に、譴責及び罰金100万円の処分通知を受けましたので、ご報告申し上げます」と処分を受けたことを発表している。

 そしてサポーターやスポンサー等に対して「東京ヴェルディの選手・スタッフ、並びに、ファン・サポーター、ボランティアの皆様さま、パートナー企業の皆さま、ホームタウンの皆さま、そしてヴェルディを応援いただく全ての皆さまに、多大なるご心配をおかけしておりますことにつき、深くお詫び申し上げます」

 「当社は、選手・スタッフのプライバシーを保護し、匿名性を担保することを最優先に考えているところ、Jリーグ裁定委員会による事実確認や聴聞、Jリーグによる処分の通知にあたっても、シーズン中の選手・スタッフに憶測や詮索による負担が生じないように配慮いただきつつ、本日の処分の公表に至りました」

 「当社は、現在、2021年9月に公表した再発防止策を推し進め、コンプライアンス委員会により再発防止策の履行状況や、選手・スタッフの状況のモニタリングも継続しているところです。当社は、今回の処分通知を重く受け止め、選手・スタッフが互いを信頼し合い安心して活動できる組織体制の整備を今後も進めてまいります」と謝罪を行うとともに公表時期が遅くなった理由についても説明した。