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鈴木優磨に今冬退団の可能性が!STVV会長が明言

鈴木優磨 写真提供: Gettyimages

 FW鈴木優磨(25)は今夏退団が濃厚と伝えられていたが、複数のオファーを拒否した末にシント=トロイデンVV(STVV)に残留している。しかし、クラブの在籍面の影響により、今冬にも退団する可能性があるようだ。21日、ベルギーメディア『VOETBAL』が伝えている。

 鈴木優磨の去就を巡っては、昨季終了後にSTVVが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて資金調達を行う必要性に迫られれていると伝えられる中、ペーター・マース元監督や立石敬之CEO(最高経営責任者)がベルギー国内メディアのインタビューで同選手の今夏退団が濃厚となっていることを認めるコメントを残していた。

 そんな鈴木優磨には10以上のクラブが関心を寄せていたものの、同選手はセリエAへの移籍を熱望。そのため、ヘルタ・ベルリンやベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュ、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェからのオファーを拒否。また、スペインやスコットランドから届いたオファーについても受け入れない姿勢を見せていた。

 また、先月末にはセリエAのカリアリがアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネ(26)の後釜候補に鈴木優磨ら複数選手をリストアップしていると伝えられていたが、鈴木優磨とカリアリが合意に至ることはなかった。くわえて、移籍市場最終日の8月31日には、東京五輪の日本代表DF板倉滉(24)を擁する2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のシャルケへ移籍が実現しなかったほか、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のノッティンガム・フォレストからの打診も却下し、STVV残留に至っている。

 鈴木優磨は今月はじめに監督やチームメイトへの謝罪を行うと、練習試合に出場。そして13日開催のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第7節・ベールスホットVA戦で先発出場すると、19日に行われた日本代表FW伊東純也(28)を擁するKRCヘンクとのダービーマッチでは先制ゴールをあげていた。

 ベルント・ホラーバッハ監督やチームメイトからの信頼を掴んでいる鈴木優磨だが、『VOETBAL』は「スズキは1月にSTVVを去る」という見出しで同選手の去就を報道。これによると、STVVのデビッド・ミーカーズ会長は「過去に(他クラブと鈴木優磨の取引に関して)合意に達していたし、いつかは交渉のテーブルに再びつくことになるだろう。我々はその時を待たなければならないし、それがこの冬なのか来年の夏なのか確かめなければならない」と早ければ来年1月の移籍ウィンドウで鈴木優磨を売却する可能性があることを示唆した。

 なお、STVVは先日、クラブ公式チャンネルにおいて決算報告を行い、400万ユーロ(約5億2000万円)の赤字を抱えたことを発表。主な要因として、新型コロナウイルス感染拡大の影響をあげているが、鈴木優磨の残留がSTVVの財政に影響を与えたという見方も広まっている。