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ナポリ、バイエルンが関心寄せる主力DFクリバリを今夏放出も条件が…選手総年俸の10%占める

カリドゥ・クリバリ 写真提供: Gettyimages

 ナポリのセネガル代表DFカリドゥ・クリバリにはマンチェスター・ユナイテッドやリバプール、バイエルン・ミュンヘンなど多くのクラブが関心を寄せているが、来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃した場合には今季限りで退団する可能性があるようだ。20日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

 現在29歳のクリバリは2014年にジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のKRCヘンクからナポリに加入すると、強靭なフィジカルや足元の技術の高さなどを武器にしてレギュラーに定着。同選手を巡ってはイタリア国外のビッグクラブが獲得を狙っていると再三にわたり報じられていたもののナポリに残留。今季もここまで公式戦29試合に出場するなど不動のセンターバックとしてチームを支えている。

 一方、ナポリは新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり財政面での見直しに迫られている模様。クリバリに対しては税込みで年俸1100万ユーロ(約14億3000万円)を支払っており、クラブ総年俸の10%を占めている模様。

 また、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得できなかった場合は人件費の削減を行うものとみられ、同選手の放出に踏み切るほか、今年6月に契約満了を迎えるセルビア代表DFニコラ・マクシモビッチやアルバニア代表DFエルセイド・ヒサイに対してフリーでの退団を容認するようだ。

 なお、クリバリには今月に入ってバイエルン・ミュンヘンが獲得にむけて最大で4500万ユーロ(約58億円)を用意しているものとみられる。ナポリは現在勝ち点50を獲得しており来季UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位アタランタと2ポイント差となっているが、残り2カ月間の戦い方が来季以降のクラブ経営の行方を左右しそうだ。